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11月21日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:円が下落、1ドル=101円を突破-日米利回り格差拡大で

21日のニューヨーク外国為替市場では円が下落。7月以来初めて1 ドル=101円台に下げた。日本と米国債の利回り格差が9月以来の最大 に広がった。

ユーロは対円で4年ぶりの高値に上昇。欧州中央銀行(ECB)の ドラギ総裁が「私の言葉からマイナス金利の可能性について何かを推測 しようとするのはやめてほしい」と発言した。円は主要通貨の大半に対 して下落。日本銀行は21日開いた金融政策決定会合で、政策方針の現状 維持を全員一致で決めた。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のグローバ ルマーケッツストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏(ニューヨ ーク在勤)は「前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議 事録で12月の緩和策縮小の可能性が再び出てきた。それがドルにとって ある程度の支援材料となっている」と述べ、「その一方で、日本の緩和 策には終わりが見られないようだ」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円が対ドルで1.1%安の1ドル =101円16銭。7月10日以来の安値に下げた。円は対ユーロで1.4%安の 1ユーロ=136円37銭。一時は136円40銭と、2009年10月以来の安値を付 けた。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.3482ドル。

ブルームバーグ米ドル指数は0.2%上昇して1020.97。前日は0.4% 上昇だった。

日銀会合での決定

日銀会合では「マネタリーベースが年間約60兆-70兆円に相当する ペースで増加するよう金融市場調節を行う」方針を据え置いた。ブルー ムバーグ調査では、追加緩和の予想時期として、消費税率引き上げ後の 来年4-6月との見方が37人中19人、7-9月との見方が同7人と、引 き続き大勢を占めた。

米10年債利回りは前日、同年限の日本国債の利回りを2.19ポイント 上回った。これは終値ベースで9月12日以来で最大となる。この日の利 回り格差は2.16ポイントとなった。

RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・デン ジャーフィールド氏は「対円でのドル相場にとって利回り格差は重要な 材料だ」と述べた。「早期緩和縮小の可能性と利回り上昇に対してドル が前向きに反応している。これが対円でのドルを押し上げている」と続 けた。

ブルームバーグ相関加重通貨指数

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は年初から12%下落。ドルは3.9%上昇、ユーロは6.5%上昇 した。

対ドルでの円の相対力指数(RSI、期間14日)は69.8と、同指数 は下落が近いことを示唆するといわれる70に迫った。

JPモルガン・チェースのG7ボラティリティ指数は3日連続上 昇。一時は8.07%と、11月14日以来の最高をつけた。

ユーロは対ドルで上昇。ドラギ総裁は「私の言葉からマイナス金利 の可能性について何かを推測しようとするのはやめてほしい。それにつ いては前回の政策決定会合で話し合った。それ以降に新しいニュースは 何もない。これを明言しておく」と強調した。

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、この日の外為オプションの店頭取引は580億ドルと、前日の570億 ドルから拡大した。

原題:Yen Weakens Beyond 101 as Yield Difference Widens; Aussie Slides(抜粋)

◎米国株:ダウが1万6000ドル台で終了、失業統計と自社株買いで

米株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は初めて1万6000ドル台で 終えた。雇用市場の改善を示す経済統計を背景に買いが入った。企業の 自社株買いのニュースも好感された。

自社株買いを表明したユニオン・パシフィックとジョンソン・コン トロールズ、エースがいずれも上昇。マイクロン・テクノロジー は6.3%上昇し、8月以来の大幅高となった。ヘッジファンド運用会社 グリーンライト・キャピタルのデービッド・アインホーン社長がマイク ロン株の保有を勧めた。ゼネラル・モーターズ(GM)は1.1%高。財 務省は保有するGM株の全てを売却する計画を示した。一方、ターゲッ トは3.5%下落。カナダ部門の損失が響き、利益がアナリスト予想を下 回った。

S&P500種は前日比0.8%高の1795.85で終了。過去3日間の下げ をほぼ埋めた。ダウ工業株30種平均は109.17ドル(0.7%)高 の16009.99ドルと過去最高値で終えた。

フェデレーテッド・インベスターズのファンドマネジャー、ローレ ンス・クリアチュラ氏は電話インタビューで、「3日続落した後だけ に、少なくとも下げ一服で商いが始まると予想するのは妥当だ」と指 摘。「雇用指標で改善を示す良いニュースもあった」と語った。

投資マネー

米国の株式投資信託への資金流入が13年ぶりの高水準に達してい る。米株式相場が最高値近辺で推移する中、金利上昇時に債券投資の損 失が膨らむリスクがあることが資金流入の背景にある。モーニングスタ ーの推計によると、株式投信への今年1-10月期の資金流入は1720億ド ル(約17兆円)と、2000年全体の2720億ドル以降では最高。

投資マネーの流れは、債券に1兆ドルが流入した12年までの4年間 の動向からは逆転した形。多くの投資家が金融危機で株式から資金を引 き揚げ、S&P500種株価指数が安値の約3倍に上昇した好機を逃し た。S&P500種構成銘柄の株価収益率(PER、実績ベース)は15日 時点で約17倍と、2010年5月以来の高水準となっている。

S&P500種は18日に初めて1800を突破した後に下げた。

労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は32万3000件と、前週の34万4000件から減少し、9月28日に終了した週 以来の低水準だった。前週は速報の33万9000件から上方修正された。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は33 万5000件だった。

消費者マインド

米経済の先行きに対する消費者の見方は11月に改善した。10月の連 邦政府機関の一部閉鎖に伴う影響は解消されてきている。ブルームバー グの消費者信頼感調査に基づき算出している月間の景気期待指数はマイ ナス14と、2年ぶりの低水準となった10月のマイナス31から上昇した。

S&P500種の金融株指数は1.5%上昇し、セクター別で上昇率トッ プ。保険のエースが3.8%高で金融株のけん引役となった。同社は来年 末にかけて15億ドル相当の自社株買いを計画していると明らかにした。

30億ドル相当の追加自社株買いを明らかにした自動車部品メーカー のジョンソン・コントロールは、4.4%上昇。米鉄道最大手のユニオ ン・パシフィックは1.4%高となった。最大95億ドルの自社株買いを承 認した。

GMは1.1%高。財務省は現在保有するGM普通株3110万株すべて を売却する計画だと発表した。市場の状況や出来高次第で年末までに実 施される可能性があるという。

ディスカウント小売りのターゲットは3.5%安。1株当たり利益 は54セントと、前年同期の96セントから減少した。

原題:Dow Average Closes Above 16,000 on Jobless Claims Data, Buybacks(抜粋)

◎米国債:もみ合う、10年債2カ月ぶり高利回り-失業保険申請が減少

米国債市場では10年債利回りが一時2カ月ぶり高水準を付けた。先 週の新規失業保険申請件数が市場の予想以上に減少し、金融当局による 債券購入の縮小が近くなるとの観測が広がった。

この日の相場はもみ合う展開。前日は下落していた。連邦公開市場 委員会(FOMC、10月29-30日開催)議事録では、経済が予想通りに 改善した場合、月額850億ドルで実施している債券購入の規模を縮小さ せる可能性があることが示された。この日は2年債と10年債の利回り格 差が一時2.56ポイントと、2011年8月以降で最大の幅に拡大した。財務 省が実施した10年物インフレ連動債(TIPS)入札(発行額130億ド ル、銘柄統合)では、最高落札利回りが11年7月以来の高水準となっ た。

ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券取引責任者、デービッ ド・コード氏(ニューヨーク在勤)は「年内に緩和縮小に動くとの観測 も依然として多少残っているが、当局としては安心感を持って縮小する には、より力強いデータがしばらくの間続く必要がある考えている可能 性の方が高い」と分析。「利回りの上昇を背景に若干押し目買いが入っ ている」と加えた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.78%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月 償還)価格は1/8上げて99 22/32。利回りは一時、4bp上昇し9月18 日以来の高水準を付けた。

10年債利回り

高利回りが買い手を引き付けたことから、10年債利回りはこの日の 最高水準からは低下した。

BNYメロン・キャピタル・マーケッツの米国債トレーディング責 任者、ダン・マルホランド氏は「短期債は売られ過ぎだ。長期債は適正 水準に近づきつつあるようだ」と述べた。

メリルリンチ・オプション・ボラティリティ・エスティメート( MOVE)指数は68.35に上昇。18日には58.31と、5月以来の低水準を 付けていた。

利回り格差

3年債と30年債の利回り格差は3.33ポイント。一時3.38ポイント と、ここ2年余りで最大の幅に拡大した。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレー ディング担当マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏はイー ルドカーブ(利回り曲線)のスティープ化は「金融当局による債券購入 縮小の可能性を反映している」と指摘。「経済データから根拠が得られ れば、当局は12月に縮小を決定する用意があるようだ」と述べた。

ブルームバーグ世界債券指数によれば、米国債の年初来リターンは 前日までの段階でマイナス2.6%となっている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、 米インフレ連動債(TIPS)の年初来リターンは前日までの段階でマ イナス8.4%と、米国債全体(マイナス2.6%)を下回るパフォーマンス となっている。

この日の10年物TIPS入札では最高落札利回りは0.56%。入札直 前の市場予想は0.59%だった。

財務省は、25日から実施する国債入札の規模について、2年債 が320億ドル、5年債が350億ドル、7年債は290億ドルと発表した。

原題:U.S. 10-Year Yields Reach Two-Month High as Jobless Claims Fall(抜粋)

◎NY金:続落、7月以来の安値-米緩和縮小を警戒

ニューヨーク金先物相場は続落。7月以来の安値となった。米金融 当局が数カ月内に債券購入を縮小するとの観測が広がった。先週の米新 規失業保険申請件数はほぼ2カ月ぶりの水準に減少した。

シティグループの商品先物スペシャリスト、スターリング・スミス 氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「当局には緩和縮小開始の準 備が整っていると市場は確信している」と指摘。「きょうの失業保険統 計は経済が改善しつつあることを示しており、金が引き続き弱くなると 信じる理由になっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比1.1%安の1オンス=1243.60ドルで終了。一時は1235.80 ドルと、中心限月としては7月9日以来の安値をつけた。

原題:Gold Falls to Lowest Since July on Federal Reserve Taper Concern(抜粋)

◎NY原油:7週間ぶりの大幅高、失業保険申請の減少を好感

ニューヨーク原油先物相場は7週間ぶりの大幅高。米新規失業保険 申請件数が予想を下回ったことを受けて、成長加速への楽観が強まっ た。米エネルギー情報局(EIA)が20日に発表した統計では、米国で の燃料需要が4週間平均ベースで5年ぶりの水準に増加した。

ソシエテ・ジェネラルの石油市場調査米州責任者、マイケル・ウィ トナー氏(ニューヨーク在勤)は「雇用状況の改善はどんなものであ れ、需要期待につながる」と指摘。「きのうの統計では石油製品の活発 な消費が示された。製油所のマージンが押し上げられ、原油需要の拡大 が予想される」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は前日 比1.59ドル(1.69%)高の1バレル=95.44ドル。終値ベースで10月31 日以来の高値。

原題:WTI Crude Surges Most in Seven Weeks as Jobless Claims Decline(抜粋)

◎欧州株:下落、米緩和縮小観測で-中国製造業PMIの低下も注目

21日の欧州株式相場は下落。英HSBCなどが発表した11月の中国 製造業購買担当者指数(PMI)が低下したのに加え、20日公表された 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、量的緩和が数カ月内に縮 小される可能性が示されたことが売りを誘った。

フランスのテクノロジーサービス企業、アトスは4.1%下落。株主 による売却が響いた。英仲介投資資金サービス会社、インターミディエ ート・キャピタル・グループは3.4%安。ヌーミス・セキュリティーズ が同社の投資判断を引き下げた。ドイツの保険会社、アリアンツ は1.3%安。シティグループによる投資判断の引き下げが嫌気された。

ストックス欧州600指数は前日比0.2%安の322.42で終了。年初来で は15%上げている。

BGCパートナーズの市場ストラテジスト、マイケル・イングラム 氏は電話インタビューで、「欧州市場には買い意欲や勢いが欠けてい る」と指摘。「米緩和縮小の時期については引き続き3月となる公算が 大きいが、これは流動的だ。データはまだ緩和縮小を裏付けていない」 と語った。

21日の西欧市場では、18カ国中9カ国で主要株価指数が下落。英 FTSE100指数と独DAX指数は前日からほぼ変わらずとなった一 方、仏CAC40指数は0.3%下げた。

原題:Europe Stocks Slip After Fed Talks, China Data; Allianz Falls (抜粋)

◎欧州債:総じて下落、FOMC議事録が緩和縮小示唆-英国債も下げ

21日の欧州債市場ではユーロ圏諸国の国債が総じて安い。20日公表 された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、米景気の改善が続 いた場合、月額850億ドルの債券購入を「数カ月内」に縮小する可能性 が示された。

ドイツ10年債利回りは約1週間ぶりの高水準となった。ユーロ圏の 製造業とサービス業の活動が引き続き拡大したことが、この日発表の経 済指標で示された。スペインとイタリアの国債は下げ幅を削った。今月 に利下げを実施した欧州中央銀行(ECB)が、回復支援のため刺激策 を拡大するとの観測が高まったことが背景にある。

ノルデア銀行の債券アナリスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏(ヘルシ ンキ在勤)は、ドイツ債利回りを上昇させた「大きなきっかけは当然の ことながら米当局だった」とし、「米国債利回りは動き続け、欧州債利 回りも追随するだろうが、同じ度合いにはならない。欧州では中銀が明 らかに緩和拡大に傾いているためだ」と語った。

ロンドン時間午後4時24分現在、ドイツ10年債利回りは前日比3ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.74%。一時は1.78% と、13日以来の高水準となった。同国債(表面利率2%、2023年8月償 還)価格は0.265下げて102.27。

スペイン10年債利回りは2bp上昇し4.11%。一時は4.16%と、7 日以来の高さに達した。同年限のイタリア国債利回りは1bp上 げ4.10%。

英マークイット・エコノミクスが発表した11月のユーロ圏の製造業 とサービス業の生産活動を示す総合景気指数(速報値)は51.5。製造業 景気指数も51.5で、ともに5カ月連続で活動拡大・縮小の分かれ目とな る50を上回った。

英国債相場も下落し、10年債利回りは2カ月ぶりの高水準となっ た。ロンドン時間午後4時25分現在は、前日比9bp上昇の2.82%。一 時は2.87%まで上げた。同国債(表面利率2.25%、2023年9月償還)価 格は0.725下げ95.15。

原題:European Government Bonds Decline on Fed QE Tapering Outlook(抜粋) Gilt Yields Jump Most in Two Months on Bets Fed to Slow Stimulus (抜粋)

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