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米国株:ダウが1万6000ドル台で終了、失業統計と自社株買い

米株式相場は反発。ダウ工業株30種 平均は初めて1万6000ドル台で終えた。雇用市場の改善を示す経済統計 を背景に買いが入った。企業の自社株買いのニュースも好感された。

自社株買いを表明したユニオン・パシフィックとジョンソン・コン トロールズ、エースがいずれも上昇。マイクロン・テクノロジー は6.3%上昇し、8月以来の大幅高となった。ヘッジファンド運用会社 グリーンライト・キャピタルのデービッド・アインホーン社長がマイク ロン株の保有を勧めた。ゼネラル・モーターズ(GM)は1.1%高。財 務省は保有するGM株の全てを売却する計画を示した。一方、ターゲッ トは3.5%下落。カナダ部門の損失が響き、利益がアナリスト予想を下 回った。

S&P500種は前日比0.8%高の1795.85で終了。過去3日間の下げ をほぼ埋めた。ダウ工業株30種平均は109.17ドル(0.7%)高 の16009.99ドルと過去最高値で終えた。

フェデレーテッド・インベスターズのファンドマネジャー、ローレ ンス・クリアチュラ氏は電話インタビューで、「3日続落した後だけ に、少なくとも下げ一服で商いが始まると予想するのは妥当だ」と指 摘。「雇用指標で改善を示す良いニュースもあった」と語った。

投資マネー

米国の株式投資信託への資金流入が13年ぶりの高水準に達してい る。米株式相場が最高値近辺で推移する中、金利上昇時に債券投資の損 失が膨らむリスクがあることが資金流入の背景にある。モーニングスタ ーの推計によると、株式投信への今年1-10月期の資金流入は1720億ド ル(約17兆円)と、2000年全体の2720億ドル以降では最高。

投資マネーの流れは、債券に1兆ドルが流入した12年までの4年間 の動向からは逆転した形。多くの投資家が金融危機で株式から資金を引 き揚げ、S&P500種株価指数が安値の約3倍に上昇した好機を逃し た。S&P500種構成銘柄の株価収益率(PER、実績ベース)は15日 時点で約17倍と、2010年5月以来の高水準となっている。

S&P500種は18日に初めて1800を突破した後に下げた。

労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は32万3000件と、前週の34万4000件から減少し、9月28日に終了した週 以来の低水準だった。前週は速報の33万9000件から上方修正された。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は33 万5000件だった。

消費者マインド

米経済の先行きに対する消費者の見方は11月に改善した。10月の連 邦政府機関の一部閉鎖に伴う影響は解消されてきている。ブルームバー グの消費者信頼感調査に基づき算出している月間の景気期待指数はマイ ナス14と、2年ぶりの低水準となった10月のマイナス31から上昇した。

S&P500種の金融株指数は1.5%上昇し、セクター別で上昇率トッ プ。保険のエースが3.8%高で金融株のけん引役となった。同社は来年 末にかけて15億ドル相当の自社株買いを計画していると明らかにした。

30億ドル相当の追加自社株買いを明らかにした自動車部品メーカー のジョンソン・コントロールは、4.4%上昇。米鉄道最大手のユニオ ン・パシフィックは1.4%高となった。最大95億ドルの自社株買いを承 認した。

GMは1.1%高。財務省は現在保有するGM普通株3110万株すべて を売却する計画だと発表した。市場の状況や出来高次第で年末までに実 施される可能性があるという。

ディスカウント小売りのターゲットは3.5%安。1株当たり利益 は54セントと、前年同期の96セントから減少した。

原題:Dow Average Closes Above 16,000 on Jobless Claims Data, Buybacks(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan. Editor: Lynn Thomasson

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