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米国債:もみ合う、10年債は一時2カ月ぶり高利回り

米国債市場では10年債利回りが一時 2カ月ぶり高水準を付けた。先週の新規失業保険申請件数が市場の予想 以上に減少し、金融当局による債券購入の縮小が近くなるとの観測が広 がった。

この日の相場はもみ合う展開。前日は下落していた。連邦公開市場 委員会(FOMC、10月29-30日開催)議事録では、経済が予想通りに 改善した場合、月額850億ドルで実施している債券購入の規模を縮小さ せる可能性があることが示された。この日は2年債と10年債の利回り格 差が一時2.56ポイントと、2011年8月以降で最大の幅に拡大した。財務 省が実施した10年物インフレ連動債(TIPS)入札(発行額130億ド ル、銘柄統合)では、最高落札利回りが11年7月以来の高水準となっ た。

ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券取引責任者、デービッ ド・コード氏(ニューヨーク在勤)は「年内に緩和縮小に動くとの観測 も依然として多少残っているが、当局としては安心感を持って縮小する には、より力強いデータがしばらくの間続く必要がある考えている可能 性の方が高い」と分析。「利回りの上昇を背景に若干押し目買いが入っ ている」と加えた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.78%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月 償還)価格は1/8上げて99 22/32。利回りは一時、4bp上昇し9月18 日以来の高水準を付けた。

10年債利回り

高利回りが買い手を引き付けたことから、10年債利回りはこの日の 最高水準からは低下した。

BNYメロン・キャピタル・マーケッツの米国債トレーディング責 任者、ダン・マルホランド氏は「短期債は売られ過ぎだ。長期債は適正 水準に近づきつつあるようだ」と述べた。

メリルリンチ・オプション・ボラティリティ・エスティメート( MOVE)指数は68.35に上昇。18日には58.31と、5月以来の低水準を 付けていた。

利回り格差

3年債と30年債の利回り格差は3.33ポイント。一時3.38ポイント と、ここ2年余りで最大の幅に拡大した。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレー ディング担当マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏はイー ルドカーブ(利回り曲線)のスティープ化は「金融当局による債券購入 縮小の可能性を反映している」と指摘。「経済データから根拠が得られ れば、当局は12月に縮小を決定する用意があるようだ」と述べた。

ブルームバーグ世界債券指数によれば、米国債の年初来リターンは 前日までの段階でマイナス2.6%となっている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、 米インフレ連動債(TIPS)の年初来リターンは前日までの段階でマ イナス8.4%と、米国債全体(マイナス2.6%)を下回るパフォーマンス となっている。

この日の10年物TIPS入札では最高落札利回りは0.56%。入札直 前の市場予想は0.59%だった。

財務省は、25日から実施する国債入札の規模について、2年債 が320億ドル、5年債が350億ドル、7年債は290億ドルと発表した。

原題:U.S. 10-Year Yields Reach Two-Month High as Jobless Claims Fall(抜粋)

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