コンテンツにスキップする

劇的売買の11月2週、海外勢買い過去2番目-個人1兆円売り

11月第2週(11-15日)の日本株市 場での投資家売買は歴史的な動きとなった。日経平均株価が半年ぶりに 1万5000円の節目を回復した同週に、海外投資家の買越額は過去2番目 の大きさを記録、対照的に個人は初めて1兆円以上を売り越した。

東京証券取引所が21日午後に発表した投資部門別売買状況(東京、 名古屋2市場1・2部等合計)によると、第2週に海外投資家は差し引 き1兆1721億円を買い越した。過去最高を記録した4月2週(1兆5865 億円)に次ぐ水準。4月2週は、日本銀行による同月4日の異次元金融 緩和策の発表を受け、日本のデフレ脱却期待が広がった時期。これ以来 の買越額となった背景には、欧米日3極による資金流動性の供給が続く 中、相対的な日本の景況感、企業業績の良さへの評価があるようだ。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は、 海外勢の動向について「相場のファンダメンタルズの部分に再度の大量 買いが入っている」と言う。同氏によると、日経平均ベースの1株利益 (EPS)は960円前後まで上がり、フェアバリューも切り上がってい るとの認識だ。リーマン・ショック以降の平均予想PERは15.4倍で、 単純に現状のEPSを乗じると1万4800円程度。「5月までのように金 融需給相場で上がったわけでなく、ファンダメンタルズの改善を織り込 んできている」と見る。

海外勢以外の買い主体は、投資信託が822億円で3週連続。一方、 売り主体では個人投資家が3週連続で売り越し、売越額は1兆1527億 円。4月2週の8849億円を抜き、過去最高となった。東証によると、投 資部門別データの算出開始は1982年7月。年内の証券優遇税制終了に伴 う換金売り需要に加え、日経平均が5月に年初来高値を付けた際、信用 取引で買った向きの決済期日到来による売りなども指摘されている。15 日申し込み時点の信用買い残は前の週末に比べ2760億円減の2兆7139億 円で、減少幅はことし最大、残高水準は半年ぶりの低さだった。

このほかの売り越しは、年金資金の動向などを反映する信託銀行が 3週ぶり(売越額582億円)、生保・損保が11週連続(376億円)、自社 株買いなどを反映する事業法人は7週ぶり(377億円)など。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE