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もうけ過ぎの米銀が支払う和解金という名の税金-BOA元幹部

米銀大手が政府に支払う制裁金や 和解金は、もうけ過ぎた利益を回収する事実上の税金だとバンク・オ ブ・アメリカ(BOA)とシティグループの元経営幹部、サリー・クロ ウチェック氏が指摘した。

クロウチェック氏は20日、ブルームバーグ・ニュースの親会社であ るブルームバーグ・エル・ピーがシカゴで主催した会議で、「もうけ過 ぎのコストというものが存在する。そのような利益は一部が政府に制裁 金として回収される」と語った。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、米銀上位6行の金融危 機後の訴訟費用は、和解金や弁護士報酬を含めて1000億ドル(約10兆 円)を上回る。

昨年まで3年連続で過去最高益を記録したJPモルガン・チェース については、住宅ローン担保証券(RMBS)販売をめぐる米司法省の 調査を決着させるため、130億ドルを同行が支払う和解合意が19日発表 された。しかし、アジアでの採用慣行に関連する贈賄疑惑や、ねずみ講 事件で有罪判決を受けたバーナード・マドフ受刑者との関係をめぐって 刑事捜査が今も続けられている。

シティの元最高財務責任者(CFO)で、同行とBOAでウェルス マネジメント(富裕層向け資産運用)業務を統括した経験も持つクロウ チェック氏(48)は、JPモルガンの和解について、「不正行為に対す る制裁金なのか、もうけ過ぎに対する課税なのか議論の余地がある」と 発言。「他の銀行がこれから支払うことになる金額を考えた場合、業界 全体に及ぼす意味は大きい」との見方を示した。

クロウチェック氏はまた、金融業界在職中に違法行為に手を染める 経営幹部を目にしたことはなかったと振り返り、「愚かさは犯罪ではな いし、リスクを取りすぎることも犯罪ではない」と訴えた。

原題:Krawcheck Says Government Fines Are Tax on Banks’ Profits (1)(抜粋)

--取材協力:Steven Crabill. Editors: Dan Reichl, Rick Green

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