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債券は下落、米債大幅安や株高・円安進行で-日銀据え置きは予想通り

債券相場は下落。米国で早期の量的 緩和縮小観測が再燃し、米債相場が大幅安となったことや国内株高、円 安進行も売り手掛かりとなった。日本銀行が金融政策の据え置きを決め たことは市場予想通りで、相場への影響は限定的だった。

東京先物市場で中心限月の12月物は前日比6銭安の144円85銭で開 始し、午前は144円80銭台を中心にもみ合った。午後に入ると徐々に水 準を切り下げ、一時は144円75銭まで下落。結局は14銭安の144円77銭で 引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の331回債利回 りは同1.5ベーシスポイント(bp)高い0.625%で始まり、しばらく0.62% で推移したが、午後2時45分前後から再び0.625%に上昇した。5年物 の115回債利回りは横ばいの0.20%。20年物の146回債利回りは1bp高 い1.50%。30年物の40回債利回りは1bp高い1.66%に上昇した。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、日本株の動きが鍵を握 ると指摘。「量的緩和の縮小観測だけでは売られないだろうが、日本株 高や円安、また来月初めの米雇用統計発表に対する警戒感が高まれば、 調整圧力が高まる」と言う。

この日の東京株式相場は反発。TOPIXは前日比1%高 の1246.31で引けた。一時は1.1%高となった。東京外国為替市場で円は 1ドル=100円台後半と7月以来の安値まで下落した。

日銀は21日開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を全員 一致で決めた。景気や物価情勢が見通し通りに推移していることから、 日銀は4月に打ち出した量的・質的金融緩和を着実に進める構え。エコ ノミスト37人を対象にブルームバーグ・ニュースが行った調査では全員 が今会合での現状維持を予想していた。

米金利上昇

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、米長期金利上昇 を手掛かりに軟調スタートしたと指摘。ただ、需給相場が続く国内債を 崩すほどではないとし、「積極的に売り込む雰囲気はうかがえない」と 話した。これまでのレンジを抜けるには米長期金利3%台や103円台へ の円安、日経平均株価の1万6000円乗せが必要と指摘した。

20日の米債相場は下落。米10年債利回りは前日比9bp上昇の2.80% 程度と2カ月ぶり高水準に達した。10月29、30日開催の米連邦公開市場 委員会(FOMC)議事録で政策当局者らは経済の改善に伴い、月額850 億ドルで実施している債券購入の規模を「数カ月内」に縮小する可能性 があるとの認識を示したことが手掛かりとなった。

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