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FOMC議事録:12月にも緩和縮小の可能性示唆-市場関係者

米連邦準備制度理事会(FRB) が20日公表した連邦公開市場委員会(FOMC:10月29、30日開催)の 議事録によれば、政策当局者らは経済の改善に伴い、月額850億ドルで 実施している債券購入の規模を「数カ月内」に縮小する可能性があると の認識を示した。議事録では、当局者らは「労働市場の状況改善に関す る委員会の見通しと整合性がある経済データになり、よって数カ月内の 購入ペース減速が正当化されると、おおむね予想した」と記された。

これについての市場関係者のコメントは以下の通り。

◎FOMC議事録、早ければ12月の緩和縮小の可能性示唆-ジェフリー ズ:

当局はインフレ率が目標を下回っている点をあまり重視していない ため、12月の緩和縮小が議題に上っていると、ジェフリーズのエコノミ スト、ウォード・マッカーシー氏はリポートで指摘した。

超過準備に対する付利(IOER)の引き下げは実現しない公算が 大きい。検討事項はフォワードガイダンスの強化に関連。

議事録はフォワードガイダンスの改善方法などについてほとんど合 意がないことを示した。

◎FOMC議事録は「比較的ニュートラル」-ゴールドマン:

米緩和縮小の開始時期としては来年3月が依然最も可能性が高いも のの、「12月の可能性もまだある」と、ジャン・ハッチウス氏率いるゴ ールドマン・サックス・グループのエコノミストらがリポートで指摘し た。

経済情勢によって正当化されれば、今後数回のFOMC会合の間に 緩和縮小が起こり得ると一部の政策当局者が指摘。

年末までに緩和縮小を開始するのが適切だと「大半」が考えていた とされていた9月のFOMC議事録から変化し、よりタカ派的な文言に なった。

資産購入ペースを失業率など単一の変数とリンクさせる機械的なル ールに、FOMC参加者は「熱心ではなかった」。

フォワードガイダンスの調整方法についてはコンセンサスが形成さ れず。

◎FOMC議事録は「かなりハト派的」-TDセキュリティーズ:

FOMC議事録は近い将来の緩和縮小観測にもかかわらず、「極め て景気刺激的な政策の状況を長期間にわたって維持するとのFRBのコ ミットメント」を鮮明にしたと、TDセキュリティーズのストラテジス ト、ミラン・マルレイン氏がリポートで指摘した。

「議事録の全体的な基調はかなりハト派的だった」。

「市場が求めていた目先の金融政策運営に関するFRBの考え方を 明確に示した」。

◎FOMC議事録:緩和縮小は1月より3月の可能性がやや高め- GMP:

FOMC議事録は、来年1月か3月に緩和縮小が開始されることを 示唆しており、「3月の可能性の方がやや高い」とGMPセキュリティ ーズのストラテジスト、エイドリアン・ミラー氏がリポートで指摘し た。

11月の雇用統計が強い内容となり、その他の指標も堅調だった場 合、12月の縮小開始の可能性も。

◎FOMC議事録「新鮮味なし」、3月前の緩和縮小の公算小-スコシ ア:

今回のFOMC議事録の一部は最近の米金融当局の見解よりタカ派 的であるものの、12月までに発表される経済指標は緩和縮小開始を正当 化する内容とならない公算が大きいほか、来年1月は財政政策をめぐる 不確実性が高過ぎると、スコシア銀行のストラテジスト、デレク・ホル ト氏が顧客向けリポートで指摘した。

議事録では、金融当局が「短期金利の一段の低下を図る何らかの措 置を講じようとし」、利上げ開始時期をめぐる予想を引き延ばす可能性 が示唆されている。

超過準備への支払い金利の引き下げも検討された。

◎FOMCはフォワードガイダンス強化に消極的-ドイツ銀行:

FOMC議事録はフォワードガイダンスに関して金融市場を惑わせ る可能性があると、ドイツ銀行のアラン・ラスキン氏は指摘した。

「失業率の目標を引き下げるといった新たな定量的ガイダンスの表 現を打ち出す考えは少ないようだ」。

FRBにはフォワードガイダンスを明確に強化する考えはないよう であり、2-5年債にとってこうした兆候は間違いなく好ましいことで はないので、短期債にとって今回の議事録は間違いなくネガティブ。

このため経済指標が改善してくればフォワードガイダンスはよりぜ い弱になってしまう恐れがある。

◎FOMC議事録:12月緩和縮小は論外ではないと示唆-キャピタル E:

11月の雇用統計が前月に続いて堅調になった場合、FRBが12月に 緩和縮小に動く十分な材料になるかもしれないと、キャピタル・エコノ ミクスのエコノミスト、ポール・アシュワース氏がリポートで指摘し た。

現在6.5%とされている失業率の目安を下げることではなく、この 目安に達した場合の対応に関する定性的ガイダンスを提供することに支 持が増えた。

こうした文言が12月のFOMC声明に盛り込まれる可能性。

◎FRBは重点をフォワードガイダンスに移行する計画-バークレイ ズ:

FOMC議事録は、FRBが主要政策手段として資産購入の比重を 下げ、フォワードガイダンスに一段と重きを置くための「基礎づくり」 を進めているとの見方を強めた。バークレイズのエコノミスト、ピータ ー・ニューランド氏がリポートで指摘した。

議事録の主要なポイントは、「政策引き締めを意図しない形で示唆 する」ことなく、資産購入プログラム終了をいかに市場に伝えるかとい う点にある。

連邦準備制度当局者の大半は、利上げの要件としている指標の一つ が目標に達した後のFFレートの方向性について、より多くの情報を提 供することを支持しているように思われる。

資産購入に関する短期的な政策に変更はない。

資産購入は徐々に縮小され、2014年半ばまでに全て終了すると引き 続き予想。

◎FRBは失業率の目安引き下げから距離を置く-CRTキャピタル:

10月29、30日開催の米FOMCの議事録は、大半の投票メンバーが 失業率の目安である6.5%の引き下げは望んでいなかったが、この基準 が満たされた時にどうするかについて情報提供したいと考えていたこと を示す。CRTキャピタル・グループのストラテジスト、デービッド・ エーダー氏がリポートで指摘した。

バーナンキFRB議長は19日のスピーチで、実質的な目安引き下げ を提案した。

議事録には相場の動きや「12月以降の緩和縮小開始の見込み増」を 正当化する新たな要素はない。

◎FOMC議事録に驚きはない-米国みずほ証券のリチュート氏:

FOMC議事録は10月の会合後に公表された声明の内容とそっくり だと、米国みずほ証券のエコノミスト、スティーブン・リチュート氏が リポートで指摘した。

公表前に市場で懸念されていたものの、今回のFOMC議事録に驚 きはない。

タカ派とハト派の両陣営が議論を戦わせているが、いずれも決定打 を与えていない。

原題:FOMC Minutes Show Taper May Be as Early as Dec.: Jefferies 原題:FOMC Minutes ‘Relatively Neutral,’ Goldman Says 原題:Oct. FOMC Minutes ’Quite Dovish’: TD Securities 原題:Minutes Suggest Fed Taper Tilted Toward March: GMP Securities 原題:FOMC Minutes ‘Stale,’ Taper Unlikely Before March, Scotia Says 原題:FOMC ’Short of Ideas’ on Forward Guidance: Deutsche Bank 原題:FOMC Minutes Suggest Dec. Taper Not Out of Question: CapEcon 原題:Fed Plans Shift to Forward Guidance From Asset Buying: Barclays 原題:Fed Distancing Itself From Lowering Unemployment Threshold: CRT 原題:No ’Smoking Gun’ in FOMC Minutes, Mizuho says (抜粋)

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