コンテンツにスキップする

米国債:10年債利回り2カ月ぶり高水準付近-緩和縮小見通し

米国債市場では10年債利回りが2カ 月ぶり高水準付近に上昇。この日公表された連邦公開市場委員会 (FOMC、10月29-30日開催)の議事録によれば、政策当局者らは経 済の改善に伴い、月額850億ドルで実施している債券購入の規模を「数 カ月内」に縮小する可能性があるとの認識を示した。

3年債と30年債の利回り格差はここ2年余りでの最大に拡大。セン トルイス連銀のブラード総裁は債券購入の縮小が12月のFOMC会合で 議論の対象になると述べた。ブルームバーグ・グローバル・ポールによ れば、12月の縮小決定を予想する市場参加者は調査対象全体のうちの 5%となっている。

キャボット・マネー・マネジメント(マサチューセッツ州セーラ ム)の債券ポートフォリオマネジャー、ウィリアム・ラーキン氏は「当 局者の見通しは一般の市場参加者よりも明るい」とした上で、「緩和縮 小が割合早く決定されるかもしれないとの見方が広がる要因になる」と 続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比9ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.80%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月 償還)価格は25/32下げて99 18/32。利回りは9月18日以来の高水準を 付けた。

イールドカーブ拡大

3年債に対する30年債の上乗せ利回り(イールドカーブ)は3.34ポ イントに拡大し、2011年8月以来の最大。過去1年の平均は2.83ポイン ト。イールドカーブのスティープニングは、経済成長とインフレの加速 兆候を受けて投資家が期間の長い債券に高い利回りを求めていることを 示唆する。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の米国債ストラテジー責任者、デービッド・エーダー氏は「失業率の基 準を公然と引き下げなかった事実」がイールドカーブの拡大に寄与した と述べた。

議事録では、「2、3人は6.5%という失業率の基準の引き下げを 支持した。一方で、変更すれば金融当局による基準の順守徹底をめぐり 懸念を引き起こす恐れがあるとの見方もあった」と指摘した。

最新のブルームバーグ・グローバル・ポールでは、5人のうち4人 の割合で債券購入の縮小が始まるのは2014年3月以降だと予想。12月縮 小を予想しているのはわずか5%だった。

バーナンキFRB議長は19日、債券購入プログラムの開始以来、労 働市場が大幅な改善を示したが、指標金利は債券購入終了後も長期間低 水準にとどまるだろうとの見解を明らかにした。この日は米共和党の上 院議員5人がイエレン氏のFRB議長就任を支持する意向を示した。こ れで上院本会議での指名承認に必要な60票が確保される見通しとなっ た。

米国債利回りは午前の取り引きで下げる場面もあった。欧州中央銀 行(ECB)は追加緩和が必要となれば中銀預金金利をマイナスにする ことを検討しているとのブルームバーグ・ニュースの報道が影響した。 事情に詳しい関係者2人によると、当局者らは市中銀行が中銀に滞留さ せる余剰資金への金利をマイナス0.1%と、現在のゼロから引き下げる ことを検討している。

原題:U.S. 10-Year Yields Rise to Two-Month High on Fed Taper Outlook(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE