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投資銀行は株式と債券のトレーディング統合を-マッキンゼー

世界の大手投資銀行は収益性の急低 下を避けるため、「容赦ない顧客の優先順位付け」や債券と株式のトレ ーディング業務の統合などの策を講じるべきだと、コンサルティング会 社マッキンゼーが指摘した。

マッキンゼーは20日発表した投資銀行とトレーディング業界につい ての年次リポートで、投資銀行は提供する商品の数を減らすとともに、 電子プラットフォームの活用を増やすべきだとの見解を示した。どの顧 客が最も収益性が高いかを理解する必要があるとも指摘した。

マッキンゼーは世界の大手投資銀13行の昨年の株主資本利益率 (ROE)が8%だったとし、措置を講じなければ2019年までに4%に 低下する可能性があると試算。収益性改善の提案を示した。各社は包括 的な対策を取るよりも、問題が起こるたびに対応していると指摘した。

リポートは「現行のビジネスモデルが直面している課題の大きさ は、その存続可能性について深刻な疑問を投げかける」とし、「旧世界 の視点での数学ではもはや計算が合わない」としている。

マッキンゼーによると、投資銀行業界全体の昨年のROEは10%で 大手の8%を上回った。大手のROEは新たなレバレッジ制限やトレー ディングとデリバティブ(金融派生商品)に関する追加の規制、今後数 年はわずか年1%にとどまるとみられる増収率の低さから、半減する可 能性があるとリポートは指摘している。

平均的な大手投資銀はROE12%を達成するためにコストを25%追 加削減、リスク加重ベースの資産を600億ドル減らし、収入を10億ドル 増やす必要があるとマッキンゼーは試算した。

株式トレーダーと商品や通貨のトレーダーを別にする資産別の構成 が非効率と重複をもたらしていると指摘し、標準化された商品をおおむ ね電子プラットフォームを使って処理する「執行工場」のビジネスモデ ルを提言している。

原題:McKinsey Says Investment Banks Should Merge Stock, Bond Trading(抜粋)

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