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日産ゴーン氏:燃料電池車の本格普及に時間-充填施設が課題

日産自動車のカルロス・ゴーン最高 経営責任者(CEO)は自動車各社が開発を加速させている燃料電池車 (FCV)について、今後5年から10年は一般に広く普及することはな いだろうとの見通しを示した。FCVの燃料である水素を充填(じゅう てん)する設備の整備に時間がかかると予測されるためとしている。

ゴーン氏は20日の東京モーターショーのインタビューで、日産が次 世代環境車の柱と位置付ける電気自動車(EV)について、充電設備が 不足しているため、普及が想定より遅れていると指摘。FCVについて は「非常に有望な技術だ」としながらも、EVと同様に「インフラ整備 に時間がかかるのは想像できる。一般の人々に広く利用されるにはまだ しばらく時間がかかるだろう」との見方を示した。

次世代環境車については、市場で複数の技術が共存する形を想定し ているとした上で、日産・ルノー連合のような規模のグループが一つの 技術に絞ることができないのは明らかだと話した。FCVやハイブリッ ド車(HV)、ディーゼルエンジンなどの開発を進める一方で、EV分 野で日産が業界のリーダーであることは今後も変わらず、注力の度合や 投資の在り方については、それぞれの技術で違いが出てくると述べた。

今回の東京ショーでは、トヨタ自動車がFCVのコンセプト車を出 展。実用航続距離500キロメートルで、水素充填時間は3分程度とガソ リン車並みの短時間。2015年の市販を目指すとしている。トヨタの小木 曽聡常務役員は同日のインタビューで、当初の価格について「500万か ら1000万円の間」になるだろうと話した。

日産もフォード・モーター、クライスラーとFCVを共同開発して おり、17年の市販を目指している。

FCVについては、EVメーカーの米テスラ・モーターズCEO、 イーロン・マスク氏もその将来性に疑問を呈していた

--取材協力:萩原ゆき、向井安奈. Editor: 浅井秀樹

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