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米国勢調査局:米雇用統計で「組織的な操作」の形跡ない

米国勢調査局は19日、職員による広 範囲におよぶデータ捏造(ねつぞう)で米雇用統計が損なわれた形跡は ないとの見解を示した。

国勢調査局は声明で、「メディアが報じたようなデータの組織的な な操作があったと考える理由は見当たらない」と言明した。

米紙ニューヨーク・ポストは2012年の米大統領選挙にかけて雇用統 計が操作されていたとする記事を掲載。それによると、元国勢調査局職 員のジュリアス・バックモン氏はフィラデルフィア地区の回答率を向上 させるよう監督者から圧力を受け、12年の選挙前に2年間連絡が取れて いなかった人々のデータを捏造(ねつぞう)した。その後、こうした行 為が1人の職員だけにとどまらなくなり、選挙年にエスカレートして現 在まで続いていると、同紙は情報源を明かさずに伝えた。バックモン氏 の所在は現時点でつかめていない。

声明は「国勢調査局が職員による不正疑惑を非常に真剣に受け止め ている」とし、「職員によるデータ捏造は懲戒処分の根拠となる」と説 明。監察総監室にこの問題を報告したことを明らかにした。

国勢調査局は毎月の失業率の集計に使用される家計調査を行う政府 機関で、商務省に属する。同局は雇用統計を発表する労働省とこうした データを共有している。

労働省の監察総監室のルイズ・サントス氏は「この情報を本日知 り、ポスト紙の記事に含まれている情報を検証している」と述べた。監 察総監室が調査を開始したかどうかについては、肯定も否定もできない と語った。

国勢調査局を管轄する米下院監視・政府改革委員会は、この問題に ついて調査を開始すると発表した。ホワイトハウスのカーニー報道官は 記者団の質問に対し、この報道は「明らかに誤解を招く恐れがある」と 述べ、全く耳にしたことのない話だったと語った。

ウニクレディト・グループの米国担当チーフエコノミスト、ハー ム・バンドホルツ氏(ニューヨーク在勤)は、少し怖い話だが、職員1 人によるデータ操作なら影響は限定的だろうと指摘した。

原題:Census Sees No ‘Systemic Manipulation’ of U.S. Jobs Data (1)(抜粋)

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