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債券先物が反落、米債安受け売り優勢-日銀買いオペ受け一時上昇も

債券先物相場は反落。前日の米国債 相場が下落した流れを引き継ぎ、売りが優勢となった。ただ、日本銀行 の国債買い入れオペで需給の良好さがあらためて確認されたことで、一 時上昇に転じる場面も見られた。

東京先物市場で中心限月の12月物は前日比3銭安の144円93銭で開 始した後、いったん1銭高の144円97銭に上昇した。その後水準を切り 下げ、一時144円86銭まで下落。午後の取引開始直後には再び144円97銭 に上昇したが、144円95銭から144円91銭の間で一進一退の展開が続いた 後、引けにかけて144円88銭まで下落。結局、5銭安の144円91銭で引け た。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の331回債利回 りは横ばいの0.615%で開始。直後に0.5ベーシスポイント(bp)低 い0.61%に下げた後、再び0.615%で推移。午後の取引では再度0.61% に低下している。20年物の146回債利回りは一時1.51%に上昇したが、 午後に入ると1.5bp低い1.49%に低下。30年物の40回債利回りは0.5bp高 い1.665%で推移していたが、午後は1bp低い1.65%まで低下してい る。

JPモルガン証券の山下悠也債券ストラテジストは、前日の米国金 利上昇にはやや警戒としながらも、低金利の長期化を予想しており、 米10年債利回りの3%超えは想定できないと指摘。「きのうの20年債入 札は順調に通過。26日の40年債入札を乗り切れば月末にかけて年限長期 化の買いが見込まれる」と話していた。

日銀が午前に実施した長期国債買い入れオペの結果によると、残存 期間「1年超3年以下」、「3年超5年以下」、「10年超」の3本とも 応札倍率が前回から低下した。国債市場で売り圧力が弱まっていること が示され、午後の相場の支えとなった。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、日銀の買 いオペが入ったことで、需給の引き締まりが意識されたと指摘。また、 「超長期債も若干戻している感じ。月末の年限長期化に向けて少し買い が入っている状況を受け、海外金利が上がっても日本の国債市場の需給 は変わらずということで、買いが戻ってきているという印象」と話して いた。

19日の米債相場は下落。米10年債利回りは前日比4bp上昇の2.71% 程度となった。一方、米国株相場は下落。S&P500種は同0.2%安 の1787.87で終了した。

--取材協力:赤間信行. Editors: 山中英典, 青木 勝

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