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CEO報酬の上限めぐりスイスで24日に国民投票へ-賛否両論

スイスの農家出身のトーマス・アー ビシャー氏は米ハーバード大学経営大学院で学び、スイスのセメントメ ーカー、ホルシムで4大陸を股に掛けて勤務し、最高財務責任者 (CFO)の地位を手に入れた。24日に同国で実施される国民投票で、 アービシャー氏の報酬が適正かどうかが問われる。

スイスでは9カ月前に実施された国民投票で、企業幹部の過剰報酬 を制限する提案が承認された。今回は、企業幹部の1カ月分の最高報酬 を従業員の最低報酬の12カ月分に制限すべきかどうかが判断される。こ の提案は「1対12イニシアチブ」と呼ばれ、スイス企業や政府が反対姿 勢を示しており、国民投票では否決されると予想されている。

アービシャー氏はチューリヒでインタビューに応じ、「提案の内容 を読むと、非常に簡潔でうまく書かれているが、誤解を招く恐れがあ る」と指摘。「例えば米国に行って、社員にどれだけ報酬を支払えるか と考えたりはしないだろう。人材を引き付けるためには必要な額を支払 うものだ」と述べた。

世界最大の食品会社ネスレなどの多国籍企業は、スイスの国民の3 人に1人を雇用している。企業利益に課される法人税に占める割合も3 分の1となっている。しかし、近年、企業幹部報酬が膨れ上がる一方、 企業利益は落ち込んでいる。また、スイス政府は税金を投じて同国最大 の銀行UBSを救済しており、富をより公平に分配すべきだとの声が強 まっている。

アービシャー氏は今回の提案について「スイスにとって災難だ。ビ ジネスをするのに魅力的な場所であり続ける上で、わが国はリスクと危 険にさらされている」と述べた。

原題:CEO Salaries Spark Swiss Passions as Nation Split Ahead of Vote(抜粋)

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