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11月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ユーロが対円で上昇、4年ぶり高値-ECB当局発言で

19日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対円で4年ぶり高値 に上昇。欧州中央銀行(ECB)のアスムセン理事が低インフレと闘う 手段としてマイナス金利を適用する場合には「極めて慎重であるべき だ」と述べたことが手掛かりとなった。

ドルは2週間ぶり安値を付けた。シカゴ連銀のエバンス総裁は講演 で、債券購入プログラムの縮小を開始する前に労働市場が「十分に改 善」したことを当局者らは確認しようとしていると述べた。世界的なボ ラティリティを示す指数は月初来の水準に下げた。エコノミスト予想で は20日に発表される10月の米小売売上高は前月比で増加したと見込まれ ている。前月は減少した。

UBSシニア為替ストラテジストのジェフリー・ユー氏(ロンドン 在勤)は「ECBが量的緩和やマイナス金利などの積極策を講じようと しているのではとの観測があった。しかしそれ以降のECB当局者の発 言内容を受けて、そうした観測は後退した」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対円で0.4%上昇して135 円57銭。一時は135円71銭と、2009年11月以来の高値をつけた。ユーロ は対ドルで0.2%上昇して1ユーロ=1.3538ドル。ドルは対円で0.2%高 の1ドル=100円14銭。

ブルームバーグ米ドル指数はほぼ変わらずの1015.00。一時は6日 以来の低水準となる1013.11をつけた。

アスムセン理事の発言

アスムセン理事はオーストリアのORFラジオとのインタビュー で、「中銀預金金利をマイナスにすることも取り得る選択肢の一つだ。 そのような措置について私は極めて慎重であるべきだと考えるが、基本 的に排除したくはない」と語った。ユーロは主要通貨の大半に対して上 げた。

先進10カ国・地域通貨で構成するブルームバーグ相関加重指数によ れば、ユーロは過去1カ月間で0.6%上昇。ドルは1.8%上昇。円は1% 下落した。

ドルは主要通貨の大半に対して続落した。ニューヨーク連銀のダド リー総裁は前日、米経済が力強さを増すとの「期待を強めつつある」と 述べた一方で、債券購入策が近く変更されることはないことを示唆し た。

ブルームバーグ・ニュースが11月8日にまとめた調査の中央値によ ると、月間850億ドルの資産購入ペースは来年3月18-19日の米連邦公 開市場委員会(FOMC)で同700億ドルに縮小されるとみられてい る。

ボラティリティ指数

JPモルガン・チェースのグローバルFXボラティリティ指数は5 日連続低下。一時は7.75%と、日中ベースとしては10月31日以来の低水 準に下げた。

ブルームバーグのまとめたエコノミスト調査によると、20日に発表 される10月の米小売売上高は前月比で0.1%増が予想されている。前月 は0.1%の減少だった。同日発表される消費者物価指数(CPI)は前 月比横ばいと予想されている。前月は0.2%の上昇だった。

経済協力開発機構(OECD)が19日公表した半期経済見通しによ ると、米国の今年の成長率を1.7%、来年は2.9%と予想。世界経済の成 長率を今年が2.7%、来年は3.6%と予想した。5月時点ではそれぞ れ3.1%、4%と見込んでいた。

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、この日の外為オプションの店頭取引は610億ドルと、前日の550億 ドルから拡大した。

原題:Euro Gains to Highest in Four Years Versus Yen on ECB Comments(抜粋)

◎米国株:下落、ベスト・バイの見通し失望-FRB議長の講演待ち

米株式相場は下落。ベスト・バイとキャンベル・スープの見通しが 失望を誘った。金融緩和の先行きを占う上で、バーナンキ米連邦準備制 度理事会(FRB)議長の講演を見極めたいとの思惑も強かった。

ベスト・バイは11%安。年末商戦で同業他社と同程度の値引きを実 施する方針を示したため、第4四半期の利益率が圧迫されるとの懸念が 強まった。利益見通しを下方修正したキャンベル・スープは6.2%下 落。一方、ホーム・デポは0.9%上昇。収益見通しを上方修正したこと が好感された。住宅価格の上昇で改築が促進された。売上高がアナリス ト見通しを上回ったタイソン・フーズも高い。

S&P500種は前日比0.2%安の1787.87で終了。ダウ工業株30種平 均は8.99ドル(0.1%未満)安の15967.03ドルで終えた。

RWベアードのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏 は「景気動向は悪くなく、金融当局は引き続き非常に積極的で、市場に かなり優しい」と指摘。「大きく上昇してきただけに、少しレンジ相場 になる可能性がある。12月に入ってから年末に向けて上昇局面に入るだ ろう」と述べた。

S&P500種は年初から25%上昇しており、このまま年末を迎えれ ば年間の上昇率としては2003年以降で最大となる。

バーナンキ議長は19日夜に講演する予定。ニューヨーク連銀のダド リー総裁は18日、米経済が力強さを増すとの「期待を強めつつある」と 述べた一方、緩和策縮小を正当化するのには不十分だと指摘した。

エバンス総裁

シカゴ連銀のエバンス総裁はこの日、景気が望ましい水準に回復す るまで大規模な緩和政策を維持すると述べた上で、信頼が最も大きな課 題だと語った。

経済協力開発機構(OECD)は19日公表した半期経済見通しで、 世界経済の成長率を今年が2.7%、来年は3.6%と予想した。5月時点で はそれぞれ3.1%、4%と見込まれていた。米国については今年の成長 率を1.7%、来年は2.9%と予想。5月時点からほぼ変わらずとなった。

FRBは20日に連邦公開市場委員会(FOMC)10月会合の議事録 を公表する。これにより、月850億ドルの資産購入を維持する決定に至 った詳細が明らかになる。

ブルームバーグ・ニュースが11月8日にまとめた調査の中央値によ ると、月間850億ドルの資産購入ペースは来年3月18-19日のFOMC で同700億ドルに縮小されると予想されている。

株価予想の上方修正

ウォール街のストラテジストの間では株価予想の上方修正が相次い でいる。S&P500種の平均予想は前日の時点で1733と、前日の終値を 約59ポイント下回っている。

オッペンハイマーのチーフ市場ストラテジスト、ジョン・ストルツ ファス氏はこの日、2013年のS&P500種の予想を4.7%引き上げ1812に 設定した。相場の強さを理由に挙げている。14年末については2014と予 想した。

ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種の株価収 益率(PER、実績営業利益ベース)は16.9倍と、年初から20%上昇し ている。先週には2010年5月以来の高水準に達した。

S&P500種のセクター別では10業種のうち6業種が下落した。工 業株と公益事業株の下げが目立った。

原題:U.S. Stocks Retreat as Best Buy Declines Before Bernanke Speech(抜粋)

◎米国債:下落、10年債利回り上昇-バーナンキ議長の講演に注目

米国債相場は下落。10年債利回りは1週間ぶり低水準から上昇し た。市場では米金融緩和の今後を見極めようと、バーナンキ米連邦準備 制度理事会(FRB)議長の講演が注目されている。

FRBの次期議長に指名されたジャネット・イエレン氏が14日の議 会証言で、力強い景気回復の達成に向け全力で取り組む決意を表明して 以来、米国債は堅調に推移してきた。FRBは20日に連邦公開市場委員 会(FOMC)10月会合の議事録を公表する。コカ・コーラ・フェムサ (メキシコ)がドル建て債の起債を準備しているとの関係者情報が伝わ ると、米国債は下げ足を速めた。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの米金利セールス責任者、 トーマス・ディガロマ氏は「今夜のバーナンキ議長講演と明日の FOMC議事録公表を控えて、市場にはリスクプレミアムが織り込まれ つつある」と指摘。「方向性が定まらず静かな市場に新たな供給が出る という意味で、コカ・コーラの予想外の発表が市場を圧迫している」と 続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時6分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.71%。一時は2.66%に下げ、8日以来の最低 を付けていた。同年債(表面利率2.75%、2023年11月償還)価格 は11/32下げて100 3/8。

イエレン氏の書簡

ブルームバーグ世界債券指数によると、償還期限が10年以上の米国 債リターンは年初から前日までに9.5%のマイナスだった。償還期限1 -3年物のリターンは0.4%のプラスとなっている。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「FOMCが12月会 合で何らかの行動に出る可能性はあるが、2014年1-3月期まで待つと いうのが当社の基本シナリオだ」と述べた。

イエレンFRB副議長は上院議員に宛てた書簡で、当局による債券 購入策は経済成長を押し上げ、リスクを上回るほどの恩恵をもたらすと して同策を擁護した。

イエレン氏は18日付でヴィター上院議員(共和、ルイジアナ州)に 返書を送り、「金融当局の資産購入は長期金利に下向きの圧力をかけ、 緩和的な金融環境を後押しすることで、より強力な景気回復を促進し、 労働市場の環境を改善するとともに、インフレを2%の目標付近にとど める一助となった」と指摘した。

ハト派的な語調

GMPセキュリティーズ(ニューヨーク)の債券戦略ディレクタ ー、エイドリアン・ミラー氏は「債券自警団を抑え込もうとイエレン氏 は懸命だ」と指摘。「書簡では再びハト派的な語調を出そうとしたが、 株式市場も債券市場も反応は芳しくない。まだ十分にハト派的ではなか ったようだ」と続けた。

米財務省は21日に10年物インフレ連動債(TIPS、発行額130億 ドル)の入札を予定している。9月19日の前回入札での最高落札利回り は2011年7月以来の最高となる0.5%だった。

トレーダーのインフレ見通しの指標となる10年債と同年限の TIPSの利回り差(ブレークイーブンレート)は2.19ポイント。過 去12カ月の平均は2.31ポイント。

原題:Treasury 10-Year Yield Rises From 1-Week Low on Fed Speculation(抜粋)

◎NY金:小幅反発、ドルの下落で代替投資の買い

ニューヨーク金先物相場は小幅反発。ドルの下落を背景に、代替投 資として金が買われた。ブルームバーグ米ドル指数はほぼ2週間ぶりの 安値となった。

オアンダのアナリスト、ディーン・ポップルウェル氏(トロント在 勤)は電話インタビューで、「ドルが金を支えている」と指摘。「緩和 縮小のタイミングをめぐる思惑が引き続き相場を主導することになろ う」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.1%高の1オンス=1273.50ドルで終了した。

原題:Gold Rises on Dollar Drop; Platinum, Palladium Futures Rebound(抜粋)

◎NY原油:反発、製油所稼働率が上昇との観測で

ニューヨーク原油先物相場は5カ月ぶり安値から反発。20日に米エ ネルギー情報局(EIA)が発表する週間統計では、製油所稼働率の上 昇が予想されている。国連安全保障理事会常任理事5カ国にドイツを加 えた6カ国とイランとの協議も20日に再開される。

ショーク・グループ(ペンシルベニア州ビラノバ)のスティーブ ン・ショーク社長は「ウェスト・テキサス・インターミディエート (WTI)への見方を弱気から強気に変更した」と発言。「季節的にみ て製油所の稼働率が上昇すると予想される。原油の需要は拡大するだろ う」と説明した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前日 比31セント(0.33%)高の1バレル=93.34ドルで終了した。

原題:WTI Oil Rises From Five-Month Low as Refinery Use Seen Climbing(抜粋)

◎欧州株:5年半ぶり高値から反落、割高感で-パディ・パワー急落

19日の欧州株式相場は下落。指標のストックス欧州600指数は前日 付けた5年半ぶり高値から反落した。バリュエーション(株価評価) が2009年以来の高水準となったことが懸念された。

アイルランドのブックメーカー(賭け屋)、パディ・パワーはここ 5年で最もきつい値下がり。13年通期の利益見通しを引き下げたことが 売り材料。ベルギーの銀行、KBCグループは2.7%安。株主2社が合 わせて1880万株を売却したことが嫌気された。

ストックス欧州600指数は前日比0.7%安の322.56で引けた。前日 は08年5月以来の高値を付けた。ブルームバーグがまとめたデータによ ると、同指数の株価収益率(PER、予想収益ベース)は15.1倍と、10 年平均の12.1倍を上回っている。

サクソバンクのプライベートバンク部門で最高投資責任者 (CIO)を務めるタイス・クヌートセン氏は、「今年これまでが素晴 らしい年だったので、どこかの時点でリスクを若干減らしたくなるかも しれない」とし、「一部投資家は年末に向け売りたい可能性があるた め、今後数週間はそれほど印象的な相場展開にならないだろう」と語っ た。

19日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が下落。仏 CAC40指数は1.1%、独DAX指数0.4%それぞれ下げ、英 FTSE100指数は0.4%安となった。

原題:European Stocks Retreat From Five-Year High; Paddy Power Tumbles(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債が下落、ZEW指数が上昇-イタリア債は上昇

19日の欧州債市場ではドイツ国債が下落。10年債利回りは一時約2 週間ぶり低水準を付けたが、結局上昇した。同国で11月の投資家信頼感 が約4年ぶり高水準に回復したことが影響した。

イタリア10年債利回りは7日以来の低水準まで下げた。ユーロ圏内 で景気回復が広がりつつあるとの楽観から、周辺国債の需要が増えた。 スペインの入札では、1年物証券の平均落札利回りがブルームバーグが データ収集を開始した2004年以降で最も低くなった。この日はまた、救 済基金である欧州安定化メカニズム(ESM)も証券を発行した。

ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)がこの日発表した11月の 独景況感指数は54.6と、前月の52.8を上回り、2009年10月以来の高さと なった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト40人の予想中央値は54 だった。同指数は向こう6カ月の見通しを示す。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの債券ストラテジ ト、ジョン・レイス氏(ロンドン在勤)は「ZEW指数はドイツ国債に とってやや売り材料だった」と発言。その上で、「想定外のことが起こ らない限り、年内はレンジ内にとどまると思う」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時55分現在、ドイツ10年債利回りは前日比4ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し1.72%。一時は1.68% と、7日以来の低水準となった。同国債(表面利率2%、2023年8月償 還)価格は0.36下げ102.48。イタリア10年債利回りは4.07%。

英国債市場では10年債利回りが一時、約1週間ぶりの低水準となっ た。イングランド銀行(英中央銀行)が20日公表する議事録が注目され ている。

ロンドン時間午後4時26分現在、10年債利回りは前日からほぼ変わ らずの2.72%。8日以来の低水準となる2.70%まで下げる場面もあっ た。前日までの5営業日では8bp低下していた。同国債(表面利 率2.25%、2023年9月償還)価格は95.98。

英中銀の金融政策委員会(MPC)は今月上旬、政策金利を0.5% に据え置き、資産買い取りプログラムの規模を3750億ポンドに維持し た。

原題:German Bunds Decline as ZEW Says Confidence at Four-Year High(抜粋) Gilt Yields Reach Week Low as U.K. Sells Debt Before BOE Minutes (抜粋)

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