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米国株:下落、ベスト・バイ見通し失望-FRB議長講演待ち

米株式相場は下落。ベスト・バイと キャンベル・スープの見通しが失望を誘った。金融緩和の先行きを占う 上で、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を見極め たいとの思惑も強かった。

ベスト・バイは11%安。年末商戦で同業他社と同程度の値引きを実 施する方針を示したため、第4四半期の利益率が圧迫されるとの懸念が 強まった。利益見通しを下方修正したキャンベル・スープは6.2%下 落。一方、ホーム・デポは0.9%上昇。収益見通しを上方修正したこと が好感された。住宅価格の上昇で改築が促進された。売上高がアナリス ト見通しを上回ったタイソン・フーズも高い。

S&P500種は前日比0.2%安の1787.87で終了。ダウ工業株30種平 均は8.99ドル(0.1%未満)安の15967.03ドルで終えた。

RWベアードのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏 は「景気動向は悪くなく、金融当局は引き続き非常に積極的で、市場に かなり優しい」と指摘。「大きく上昇してきただけに、少しレンジ相場 になる可能性がある。12月に入ってから年末に向けて上昇局面に入るだ ろう」と述べた。

S&P500種は年初から25%上昇しており、このまま年末を迎えれ ば年間の上昇率としては2003年以降で最大となる。

バーナンキ議長は19日夜に講演する予定。ニューヨーク連銀のダド リー総裁は18日、米経済が力強さを増すとの「期待を強めつつある」と 述べた一方、緩和策縮小を正当化するのには不十分だと指摘した。

エバンス総裁

シカゴ連銀のエバンス総裁はこの日、景気が望ましい水準に回復す るまで大規模な緩和政策を維持すると述べた上で、信頼が最も大きな課 題だと語った。

経済協力開発機構(OECD)は19日公表した半期経済見通しで、 世界経済の成長率を今年が2.7%、来年は3.6%と予想した。5月時点で はそれぞれ3.1%、4%と見込まれていた。米国については今年の成長 率を1.7%、来年は2.9%と予想。5月時点からほぼ変わらずとなった。

FRBは20日に連邦公開市場委員会(FOMC)10月会合の議事録 を公表する。これにより、月850億ドルの資産購入を維持する決定に至 った詳細が明らかになる。

ブルームバーグ・ニュースが11月8日にまとめた調査の中央値によ ると、月間850億ドルの資産購入ペースは来年3月18-19日のFOMC で同700億ドルに縮小されると予想されている。

株価予想の上方修正

ウォール街のストラテジストの間では株価予想の上方修正が相次い でいる。S&P500種の平均予想は前日の時点で1733と、前日の終値を 約59ポイント下回っている。

オッペンハイマーのチーフ市場ストラテジスト、ジョン・ストルツ ファス氏はこの日、2013年のS&P500種の予想を4.7%引き上げ1812に 設定した。相場の強さを理由に挙げている。14年末については2014と予 想した。

ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種の株価収 益率(PER、実績営業利益ベース)は16.9倍と、年初から20%上昇し ている。先週には2010年5月以来の高水準に達した。

S&P500種のセクター別では10業種のうち6業種が下落した。工 業株と公益事業株の下げが目立った。

原題:U.S. Stocks Retreat as Best Buy Declines Before Bernanke Speech(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan. Editors: Lynn Thomasson, Jeff Sutherland

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