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大手損保3社:東京海上、NKSJが上方修正、4-9月期純利益15倍

東京海上ホールディングスなど大手 損保3社の4-9月期の連結決算が出そろった。アベノミクス効果によ る株価上昇など市場の好転を背景に、東京海上HDとNKSJホールデ ィングスが2014年3月期の純利益予想を上方修正し、3社合計では従来 の3290億円から前期比49%増の3820億円の見通しだ。

各社が19日、東証などで開示した。東京海上HDは純利益予想につ いて、従来の1700億円から前期比43%増の1850億円に、NKSJは 同340億円から同65%増の720億円にそれぞれ上方修正した。MS&AD インシュアランスグループホールディングスは同50%増の1250億円に据 え置いた。

東京海上HDの藤田裕一常務は同日の決算発表会見で、修正理由に ついて「上期実績や海外子会社での円安の影響などを勘案した」と述べ た。NKSJでは好調な資産運用のほか、自動車保険の収支改善が予想 以上に進捗していることも上方修正の要因となったという。

台風や地震などの今年の自然災害の発生状況については、東京海上 HDの藤田常務は「フィリピンについて大きな損害額が発生していると 認識しておらず、今後季節が寒くなるにつれて、一般的には災害は起こ りにくくなる」と指摘。当初の想定を相当下回ったペースで推移してい るという。

運用改善

13年4-9月期純利益は3社合計で前年同期15倍の2300億円だっ た。国内株高で有価証券評価損が減少したり、売却益が増えたことか ら、資産運用収益が改善。また、前上半期は爆弾低気圧により保険金支 払いがかさんだが、今上半期は大きな自然災害が減った。

東京海上HDは前年同期比46%増の914億円となった。MS&AD は同94億円の赤字から1096億円の黒字に、NKSJは同373億円の赤字 から292億円の黒字にそれぞれ転換した。

正味収入保険料は、各社とも全種目で増収となった。東京海上HD は海外子会社の新規連結化も奏効し前年同期比13%増。MS&ADが 同6.4%増、NKSJは同7.7%増だった。

提携ローンを通じた反社会的勢力に対する融資の有無について、 NKSJの辻伸治専務は「公表は控える」と述べた。また、事前チェッ クが機能する仕組みを信販会社と協議中で「今後も提携ローンは継続す る」方針だ。

東京海上HDの藤田常務も、全契約のチェックを実施中で「該当の 有無については回答を控える」とした。事前チェックが可能な限りは提 携ローンは継続する考えだ。MS&ADの田中敏彦専務は「調査中だ が、現時点ではない」と述べた。

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           中間期         中間期             今期予想
          純損益 (%)     正味収入保険料 (%)       純利益
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MSAD    1096 (n.a.)       14300  ( 6.4)           1250
東京海上     914 (46.2)       14200  (13.1)           1850
NKSJ     292 (n.a.)       11200  ( 7.7)            720
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注)単位:億円。

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