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中国の金、「スラムダンク」の売りに見舞われず-女性が購入

投資家が金投資を手控える中、中国 はインドを抜き世界最大の金消費国になりつつある。安徽省在住の家政 婦、ヤン・サイイェンさん(41)のような中高年女性が金を購入してい るからだ。

秋の肌寒いある日、ヤンさんは厚手のコートを着て北京有数の宝飾 品店の外で金のネックレスを握り締めていた。価格は1万元(約16 万4000円)で、5カ月分の給与に相当する。

「株式市場のことは分からないし、不動産を購入するほどの資金も ないので、金が最も安全な選択肢だと思った。自宅に戻る時に身に着 け、皆に生活が順調だと示すことができる」とヤンさんは話す。

親類を訪ね買い物をするために約1000キロメートル離れた地元から 北京に来たヤンさんは、中国で今年、金貨や宝飾品を購入した多くの中 高年女性のうちの一人だ。プロ投資家の間で価値の保存手段としての金 の信頼感が低下する中、これらの人々による金購入が相場を下支えし た。

著名投資家ウォーレン・バフェット氏は金について、投資妙味はな いとの見方を示し、米ゴールドマン・サックス・グループの商品調査責 任者、ジェフリー・カリー氏は10月8日、金市場は来年、「スラムダン ク(強烈なダンクシュート)」のような売りに見舞われるとの見通しを 示した。同氏は今年の金相場下落を的確に予測した。

ブルームバーグ・ニュースが中国のアナリストやトレーダー、産金 業者13人を対象に実施した調査の中央値では、中国の金需要は今 年、29%増加し過去最高の1000トンに達すると予測されている。来年の 需要は予想される過去最高水準から2.4%減少する可能性があるもの の、他国を上回り、米国や欧州、中東の合計より多くなるとみられてい る。

業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、中 国の宝飾品や金の延べ棒、金貨の需要は9月までの1年間に30%増加 し996.3トン。インドは24%増の977.6トンとなっている。インドの金需 要は2012年に、世界首位だった。

原題:Gold No Slam-Dunk Sell in China as Aunties Pounce: Commodities(抜粋)

--取材協力:Chanyaporn Chanjaroen、Nicholas Larkin、Glenys Sim. Editors: Jarrett Banks, Brett Miller

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