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円がほぼ全面高、株安や米金利低下で買い優勢-午後には伸び悩み

東京外国為替市場では、円がほぼ全 面高の展開。米長期金利の低下に加え、国内株価の反落も円買い要因と なった。

ブルームバーグのデータによると、午後3時17分時点の円は主要16 通貨のうち13通貨に対して上昇。ドルに対しては一時1ドル=99円57銭 と14日以来の円高値を付けた。対ユーロでも1ユーロ=134円61銭まで 円が買われる場面があった。

SMBC日興証券の嶋津洋樹シニアマーケットエコノミストは、来 年に105円を超える水準までドル高・円安が進むと予想しているが、当 面は「米量的緩和の縮小が確実視されるまでは100円台の定着は難し い」と読む。緩和縮小を左右する「米雇用情勢への自信の無さ」が引き 続き焦点になるとみている。

きょうのTOPIXは前日比0.4%安の1236.86と反落した。18日の 米国債市場では、10年債利回りが2.67%程度と約1週間ぶりの水準に低 下。米金融当局が来年に入っても債券購入を続けるとの観測が金利を押 し下げる要因となった。半面、米ダウ工業株30種平均は一時、初めて1 万6000ドルを突破した。

三菱東京UFJ銀行米州金融市場部マーケティンググループの村尾 典昭マネジングディレクター(ニューヨーク在勤)は「為替マーケット は米金融政策を一番気にしていて、必ずしも緩和縮小開始のタイミング だけではなく、緩和縮小が始まったとしても低金利政策がしばらく続く というのであれば、基本的には株が上がってリスクオンの展開になると いうことで、先週以降、基本的には安全資産とみられているドルも円も その他の通貨に対して弱くなってきている」と指摘していた。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は18日の講演で、米経済が力強さ を増すとの「期待を強めつつある」と述べた一方で、債券購入策が近く 変更されることはないことを示唆した。

野村ホールディングスの外国為替ストラテジスト、チャールズ・サ ンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は「ハト派のイエレン氏がFRB (米連邦準備制度理事会)次期議長に指名されたことによって、緩和策 縮小が見送られる可能性は高くなったと市場参加者の期待は強い」と話 していた。

ただ、円相場は午後終盤にかけて上げ幅を縮小した。対ドルでは一 時99円93銭前後と、日中の高値から30銭以上戻した。

あおぞら銀行市場商品部の諸我晃為替マーケットメイク課長は「米 金利がFRBのハト派的な姿勢を受けて低下傾向にあるのはドル・円の 重しだが、日米株高によるリスクオン志向が支えになっている」と指 摘。円安基調は根強く、年内に徐々に101円を目指すと予想している。

ユーロ・ドル相場は同時刻現在、1ユーロ=1.3509ドル前後で推移 している。

--取材協力:. Editors: 崎浜秀磨, 青木 勝

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