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日本株下落、銀行など金融、輸出一角安い-過熱感、円安一服

東京株式相場は下落。直近の急騰を 受けた短期的な相場過熱への警戒で、その他金融や銀行など金融セクタ ー、不動産やゴム製品など上昇の目立っていた業種が売られた。ドル・ 円相場が1ドル=100円を割り込むなど、一時の円安の勢いが鈍り、機 械や輸送用機器など輸出関連株も軟調。

TOPIXの終値は前日比4.81ポイント(0.4%)安の1236.86、日 経平均株価は37円74銭(0.2%)安の1万5126円56銭。

アストマックス投信投資顧問の山田拓也シニアファンドマネジャー は、「短期の投資家がけん引した上昇の後だけに、小休止が当然入るタ イミング」と話した。企業業績に対する期待が剥落、政府の成長戦略へ の関心も薄れており、「一本調子の上昇は期待しにくい」と言う。

前日の海外為替市場の流れを受け、きょうのドル・円相場は一時1 ドル=99円57銭まで円高方向に振れた。前日の東京株式市場の終了時点 は100円9銭、前週末には100円44銭を付ける場面があっただけに、リス ク選好による円安の動きが一服したと受け止められた。

また、テクニカル指標からも、相場の目先過熱が示唆されるものが 複数出てきている。東証1部の上昇・下落銘柄数の百分比を示す騰落レ シオ(25日移動平均)は18日時点で120%と、買われ過ぎを示す水準で 推移。日経平均のRSI(株価相対力指数)も67%と、買われ過ぎ の70%に接近している。

きょうの日本株は朝方から売りが先行し、日経平均は午前の取引後 半に一時143円安まで下げ幅を広げた。 東洋証券投資情報部の檜和田 浩昭シニアストラテジストは、「円安基調の一服が上値を抑え、急ピッ チの上げを警戒した利益確定売りも出やすい」と言う。

利益確定の動き顕著

東証1部33業種は銀行、その他金融、陸運、パルプ・紙、不動産、 機械、ゴム製品、輸送用機器など25業種が下落。TOPIXが上昇基調 を強めた11日から前日までの業種別上昇率を見ると、その他金融 が11%、銀行が8.3%、不動産が7.5%、ゴムが7%などと上昇率上位に 並んでいた。直近の株高トレンドに一服感が出たきょうは、こうした業 種群が軟調な値動きとなった。

個別では、新規物件の収益貢献の遅れなどを理由に、三菱UFJモ ルガン・スタンレー証券が投資判断を「アウトパフォーム」から「中 立」に下げたNTT都市開発が下落。第4四半期に液晶ガラスの生産調 整色が強まる可能性高いとして、SMBC日興証券が判断を「中立」か ら「アンダーパフォーム」に下げた日本電気硝子も安い。

一方、水産・農林、繊維製品、精密機器、石油・石炭製品など8業 種は上昇。材料銘柄では、内視鏡の生産能力を2016年度初めまでに3割 増強する、と19日付の日本経済新聞朝刊で報じられたオリンパスが高 い。外用抗真菌剤「ルリコナゾール」の承認を米食品医薬品局 (FDA)から取得した日本農薬も上げた。

東証1部の売買高は概算で22億3720万株。売買代金は1兆9424億円 で、代金は6営業日ぶりに2兆円割れ。値上がり銘柄数は591、値下が り1009。国内新興市場は、東証ジャスダック指数が0.9%安の95.86と6 営業日ぶりに反落、マザーズ指数は0.3%高の853.86と6日続伸した。 この日ジャスダックに新規株式公開した女性カジュアル衣料のANAP は、公開価格の1000円に対し2.3倍の2300円買い気配のまま終了。

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