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11月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドル下落、1週間ぶり安値-当局は緩和策維持との見方

18日のニューヨーク外国為替市場ではドルが約1週間ぶりの安値に 下げた。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は米経済が力強さを増すとの 「期待を強めつつある」と述べた一方で、債券購入策が近く変更される ことはないことを示唆した。

ブラジル・レアルなどを中心に新興市場国通貨が上昇。中国共産党 が少なくとも1990年代以降で最も大規模な経済自由化策を実行するとの 公約を打ち出したことが好感され、アジアや欧州で株価が上昇した。米 連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたジャネット・イ エレン氏が先週の議会証言で刺激策を性急に引き揚げることはないとの 立場を示したことに反応し、先週のドルは売られていた。

野村ホールディングスの外国為替ストラテジスト、チャールズ・サ ンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は「この日はリスクオンの市場だ。 ドルを保有する必要がない」と述べ、「ハト派のイエレン氏がFRB次 期議長に指名されたことによって、緩和策縮小が見送られる可能性は高 くなったと市場参加者の期待は強い」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ米ドル指数 は0.2%低下して1015.35。一時は7日以来の低水準となる1013.49をつ けた。

ドルは対ユーロで0.1%安の1ユーロ=1.3506ドル。ドルは対円 で0.2%下げて1ドル=99円99銭。円はユーロに対して0.1%高の1ユー ロ=135円05銭。

レアルが上昇

レアルは新興市場国通貨の中で最も上昇。対ドルで一時2.3%上昇 した。

ダドリー総裁はニューヨークのフラッシングで講演。事前に配布さ れた原稿によれば、「2013年の経済成長はこれまで期待外れな状況だ が、成長ペースが14年に多少上向き、15年にはさらにもう少し加速する という根拠が示されると考えている」とし、「成長が上向くにつれ、労 働市場の状況は一層大幅に改善するとみている」と続けた。

イエレン氏は14日の上院銀行委員会で開かれた指名承認公聴会で証 言し、米景気の「支援をやめないことが重要だ。特に回復が弱々しく、 また短期金利がゼロという現状で景気が腰折れした場合に金融政策とし て利用可能な手段が限られている状況では、支援をやめるべきではな い」と述べた。

コメルツ銀行の上級通貨ストラテジスト、ピーター・キンセラ氏 (ロンドン在勤)は「イエレン氏はハト派であり、構造的な米国の経済 統計の中にはあまり芳しくないものもある。株に対する地合いが今のよ うに良好であれば、ドルが強力に上昇する理由は見当たらない」と述べ た。

小売売上高、CPI

ブルームバーグのまとめたエコノミスト調査によると、20日に発表 される10月の米小売売上高は前月比でほぼ変わらずが予想されている。 前月は0.1%の減少だった。同日発表される消費者物価指数(CPI) は前月比横ばいと予想されている。前月は0.2%の上昇だった。

ブルームバーグ・ニュースが11月8日にまとめた調査の中央値によ ると、月間850億ドルの資産購入ペースは来年3月18-19日の米連邦公 開市場委員会(FOMC)で同700億ドルに縮小されるとみられてい る。

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、この日の外為オプションの店頭取引は510億ドルと、前週末の530 億ドルから縮小した。対円でのドルのオプション出来高は120億ドル で、シェアは23%と最大だった。

原題:Dollar Falls to Lowest in a Week on Fed Policy; Real Jumps (抜粋)

◎米国株:総じて安い、高値警戒感で-ダウは一時初の1万6000ドル台

米株式市場ではバリュエーション(株価評価)が高過ぎるとの懸念 が強まり、総じて安い。ダウ工業株30種平均は初めて1万6000ドルを突 破する場面があった。

消費関連株や資源株が下げの中心となった。マイクロソフト は1.7%下落。バンク・オブ・アメリカ(BOA)が投資判断を引き下 げたことが響いた。一方、売上高がアナリスト予想を上回った食肉加工 大手タイソン・フーズは2.3%高。牛肉と鶏肉の価格と販売量が伸び た。

S&P500種株価指数は前週末比0.4%安の1791.53で終了。一時 は1800を上回った。同指数構成銘柄の騰落比率は1対3。ダウ工業株30 種平均は14.32ドル(0.1%未満)高の15976.02ドルで終えた。

スタイフェル・ニコラスの市場ストラテジスト、ケビン・キャロン 氏は「相場はここまでかなり上昇し、ピッチもかなり速かった。少し下 げる可能性があるのは明らかだ」と語った。

4年に及ぶ増益基調と事実上のゼロ金利政策でS&P500種は2009 年3月以降に165%上昇し、バリュエーションは3年ぶり高水準にあ る。資産家カール・アイカーン氏はロイター・グローバル・インベスト メント・アウトルック・サミットで、株価に対して「かなり慎重になっ ている」と発言した。

株価収益率

ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種の株価収 益率(PER、実績営業利益ベース)は17倍と、年初から20%上昇して いる。先週には2010年5月以来の高水準に達した。

シークエント・アセット・マネジメント(ヒューストン)のティ ム・ハーゼル最高投資責任者(CIO)は「相場が上昇を続け高値を更 新するたびに、新たな領域に入り、空気は薄くなり続けている」と述べ た。さらに、「イエレン氏に注目が集まっている。市場は同氏が量的緩 和を続けると確信しており、流動性を金融システムにもっと供給する可 能性さえあるとみている」と述べた。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁はこの日、米経済が力強さを増す との「期待を強めつつある」と述べた。財政面での向かい風は落ち着く 可能性が高いとしている。金融政策については長期にわたり緩和的にと どまる公算が大きいと述べた。

ブルームバーグが8日に32人のエコノミストを対象に行った調査で は、来年3月18ー19日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)ま で債券購入規模は現在の850億ドルで維持されるとの見方(予想中央 値)が示された。

中国の改革

中国指導部は15日、国有セクターへの民間投資の拡大容認や農民の 土地に対する権利強化などを盛り込んだ経済改革計画の詳細を明らかに した。これは1990年台以降で最も広範な改革措置の一部。ハンセン中国 企業株(H株)指数は2011年12月以来の大幅高で取引を終了した。

パイオニア・インベストメント・マネジメント(ボストン)の運用 担当者、ジョン・キャリー氏は「これらの改革が今後数年の成長率見通 しの引き上げにつながるのなら、投資家は歓迎するだろう」と指摘し た。

S&P500種のセクター別では10業種のうち8業種が下落した。選 択的消費株が0.7%安と、下げが目立った。一方、通信サービス株 は0.6%上昇した。

原題:Most U.S. Stocks Drop After Dow Average Briefly Surpasses 16,000(抜粋)

◎米国債:上昇、10年債利回り1週ぶり低水準-債券購入継続の観測で

米国債相場は上昇。10年債利回りは約1週間ぶりの水準に下げた。 金融当局が来年に入っても債券購入を続けるとの観測が広がった。

先週は5年債と10年債の利回り格差が拡大し、2011年8月以降で最 大となった。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名された ジャネット・イエレン氏は議会証言で、力強い景気回復の達成に向け全 力で取り組む決意を表明した。また刺激策を性急に引き揚げることはな いとの立場を示した。ニューヨーク連銀はこの日、量的緩和プログラム に基づく米国債購入を2回実施した。来週は感謝祭の祝日の影響で取引 が縮小する。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は「イ エレン氏には現時点で債券購入プログラムをやめる考えはない」と指 摘。「いかなるフォワードガイダンスの枠組みも、量的緩和の縮小時に 金利が顕著に上昇しないと確信できるものでなくてはならない。彼らは この事実に対して非常に敏感だ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前週末比4ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の2.67%。同年債(表面利率2.75%、2023 年11月償還)価格は10/32上げて100 23/32。5年債利回りは3bp低下 の1.31%。

対米証券投資

メリルリンチ・オプション・ボラティリティ・エスティメート( MOVE)指数は58.31と、5月以来の低水準。

米政府債のディーラー間ブローカーで最大のICAPによると、米 国債の売買高は13.7%減の2320億ドル。年初来の平均3140億ドルを下回 った。

グッゲンハイム・セキュリティーズの米政府債トレーディング担当 マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「投資家は5年債 に飛び付いている」とし、「短期債では5年債が安全な投資先であり、 利益もなお得られると捉えられている」と述べた。

9月の対米中長期証券投資は米国債の2大保有国である中国と日本 が保有を増やしたことから、買い越しとなった。

米財務省が発表した9月の対米証券投資統計によると、外国の政府 と投資家の中長期金融資産取引額は外国人からみて255億ドルの買い越 しとなった。ブルームバーグがまとめた予想は200億ドルの買い越しだ った。前月は98億ドルの売り越し(速報は89億ドルの売り越し)に修正 された。

中国の米国債保有額は257億ドル(2%)増の1兆2900億ドル。日 本は290億ドル(2.5%)増えて1兆1800億ドルとなった。

ニューヨーク連銀はこの日、2回の国債買いオペを実施。2038年2 月から43年8月に償還を迎える米国債14億7000万ドル相当、および19年 8月から20年11月に償還を迎える米国債37億2000万ドル相当を購入し た。

原題:Treasury 10-Year Yield Drops to 1-Week Low on Fed Stimulus Views(抜粋)

◎NY金:反落、1週間で最大の下げ-世界的な株式相場の上昇で

ニューヨーク金先物相場は反落。1週間ぶりの大幅安となった。世 界的に株式市場が上昇したことを背景に、金買いが後退した。株式指標 であるMSCIオールカントリー世界指数は2008年1月以来の高値をつ けた。

T&Kフューチャーズ・アンド・オプションズ(フロリダ州ポート セントルーシー)のマイケル・スミス社長は電話インタビューで、「マ ネーは株式に向かっている」と指摘。「緩和縮小に関してFOMCの他 の当局者がどう考えいるのかについても、市場はさらなる情報を求めて いる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前週末比1.2%安の1オンス=1272.30ドルで終了。中心限月とし ては8日以来の大幅下落となった。年初からは24%下げている。

原題:Gold Declines With Silver, Palladium After Global Equities Rally(抜粋)

◎NY原油:5カ月ぶり安値、NY連銀総裁発言で緩和縮小観測

ニューヨーク原油先物相場は約5カ月ぶり安値に下落。ニューヨー ク連銀のダドリー総裁が雇用の伸びを明るい兆候だと指摘し、市場は金 融当局が刺激措置を縮小するシグナルと受け止めた。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマーケッ トアナリスト、フィル・フリン氏は「ダドリー総裁から景気について強 気な発言が出た後、原油は約1ドル下げた」と指摘。「経済に関する朗 報は緩和縮小の観測を強め、ドルを押し上げ商品相場を圧迫する」と続 けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前週末 比81セント(0.86%)安の1バレル=93.03ドルで終了した。終値とし ては5月31日以来の安値。

原題:WTI Oil Falls to Five-Month Low as Dudley Boosts Taper Concern(抜粋)

◎欧州株:上昇、5年半ぶり高値-FOMC議事録と欧州統計に注目

18日の欧州株式相場は上昇し、指数のストックス欧州600指数は約 5年半ぶり高値を付けた。今週公表される米連邦公開市場委員会 (FOMC)の議事録が注目されている。

英資産運用会社アバディーン・アセット・マネジメントは15%急 伸。ロイズ・バンキング・グループが傘下のスコティッシュ・ウィドウ ズ・インベストメント・パートナーシップ(SWIP)をアバディーン に売却することで合意した。補聴器メーカー最大手、スイスのソノバ・ ホールディングは5.4%上げた。上期売上高がアナリスト予想を上回っ た同社は、通期業績見通しを上方修正した。

ストックス欧州600指数は前週末比0.5%高の324.70で終了。同指数 は前週まで6週続伸していた。経済データでユーロ圏景気の回復失速が 示されたものの、米金融当局が債券購入を継続する兆候が支えとなっ た。

ミラボー・セキュリティーズ(ジュネーブ)のバイスプレジデン ト、ジョン・プラサード氏は「今週の市場では米国が注目されている。 特に前回FOMCに焦点が絞られ、金融政策の動向に関する議論が活発 になるだろう」とし、「欧州の経済データもいくつか注目されている。 一段と明確な方向性が得られるまで様子見の姿勢となるだろう」と語っ た。

FOMC(10月29、30日)の議事録は20日に公表される。欧州では ユーロ圏のサービス業と製造業を合わせた活動を示す総合景気指数が21 日に発表される。11月の同指数は52と、前月の51.9を上回ったとみられ ている。

18日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が上昇。仏 CAC40指数は0.7%、独DAX指数は0.6%それぞれ上げ、英 FTSE100指数は0.5%高となった。

原題:European Stocks Jump to Highest Since ’08; Aberdeen, Sonova Rise(抜粋)

◎欧州債:イタリア債利回り、5カ月ぶり低水準接近-ドイツ債も上昇

19日の欧州債市場ではイタリア10年債利回りが5カ月ぶり低水準に 接近した。ベルルスコーニ元首相の陣営分裂は政権安定につながるとの 認識をレッタ首相が示した。同国政府はまた、償還先延ばしを目的とす る既発債の買い戻しが伴う5年債入札を行なった。

ベルギー国債も買われた。同国は計画していた今年最後の入札を取 りやめた。ドイツ国債も上昇。利回りは前週も、10月のユーロ圏インフ レ率改定値が約4年ぶり低水準だったことを受けて低下した。フランス の国債はほぼ変わらず。同国は66億ユーロ相当の証券を発行した。

コメルツ銀行のシニア金利ストラテジスト、ミヒャエル・ライスタ ー氏(ロンドン在勤)は「イタリアの5年債入札の結果はまあまあだっ た。これがややプラス材料となった」とし、「活用できる手段がかなり たくさんあることをイタリア財務省は示した。ベルルスコーニ氏につい ては、市場は現在話題にしていない」と語った。

ロンドン時間午後4時38分現在、イタリア10年債利回りは前週末比 2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.07%。7日に は4.04%と、5月28日以降で最低の水準を付けた。同国債(表面利 率4.5%、2024年3月償還)価格はこの日、0.165上げ103.895。

ベルギー10年債利回りは5bp下げ2.39%。同年限のドイツ国債利 回りは2bp低下し1.68%。先月31日には1.65%と、8月8日以来の低 水準となった。

英国債市場では10年債が上昇した。英公債管理局(DMO)は19日 に10年債を37億5000万ポンド、21日には2019年償還債を47億ポンドそれ ぞれ発行する。

英10年債利回りは前週末比2bp低下の2.72%。同国債(表面利 率2.25%、2023年9月償還)価格は0.205上げ95.975。5年債利回りは ほぼ変わらずの1.48%。これは7日以来の低水準。

原題:Italy’s Yields Approach Five-Month Low as Belgian Bonds Advance(抜粋) 原題:Pound Weakens Before BOE Policy Meeting Minutes; Gilts Advance(抜粋)

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