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米国債:10年債利回り1週ぶり低水準-債券購入継続の観測で

米国債相場は上昇。10年債利回りは 約1週間ぶりの水準に下げた。金融当局が来年に入っても債券購入を続 けるとの観測が広がった。

先週は5年債と10年債の利回り格差が拡大し、2011年8月以降で最 大となった。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名された ジャネット・イエレン氏は議会証言で、力強い景気回復の達成に向け全 力で取り組む決意を表明した。また刺激策を性急に引き揚げることはな いとの立場を示した。ニューヨーク連銀はこの日、量的緩和プログラム に基づく米国債購入を2回実施した。来週は感謝祭の祝日の影響で取引 が縮小する。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は「イ エレン氏には現時点で債券購入プログラムをやめる考えはない」と指 摘。「いかなるフォワードガイダンスの枠組みも、量的緩和の縮小時に 金利が顕著に上昇しないと確信できるものでなくてはならない。彼らは この事実に対して非常に敏感だ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前週末比4ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の2.67%。同年債(表面利率2.75%、2023 年11月償還)価格は10/32上げて100 23/32。5年債利回りは3bp低下 の1.31%。

対米証券投資

メリルリンチ・オプション・ボラティリティ・エスティメート( MOVE)指数は58.31と、5月以来の低水準。

米政府債のディーラー間ブローカーで最大のICAPによると、米 国債の売買高は13.7%減の2320億ドル。年初来の平均3140億ドルを下回 った。

グッゲンハイム・セキュリティーズの米政府債トレーディング担当 マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「投資家は5年債 に飛び付いている」とし、「短期債では5年債が安全な投資先であり、 利益もなお得られると捉えられている」と述べた。

9月の対米中長期証券投資は米国債の2大保有国である中国と日本 が保有を増やしたことから、買い越しとなった。

米財務省が発表した9月の対米証券投資統計によると、外国の政府 と投資家の中長期金融資産取引額は外国人からみて255億ドルの買い越 しとなった。ブルームバーグがまとめた予想は200億ドルの買い越しだ った。前月は98億ドルの売り越し(速報は89億ドルの売り越し)に修正 された。

中国の米国債保有額は257億ドル(2%)増の1兆2900億ドル。日 本は290億ドル(2.5%)増えて1兆1800億ドルとなった。

ニューヨーク連銀はこの日、2回の国債買いオペを実施。2038年2 月から43年8月に償還を迎える米国債14億7000万ドル相当、および19年 8月から20年11月に償還を迎える米国債37億2000万ドル相当を購入し た。

原題:Treasury 10-Year Yield Drops to 1-Week Low on Fed Stimulus Views(抜粋)

--取材協力:Daniel Kruger、Caroline Salas Gage. Editors: Paul Cox, Dave Liedtka

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