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米国株:総じて安い、ダウは一時初の1万6000ドル台

米株式市場ではバリュエーション (株価評価)が高過ぎるとの懸念が強まり、総じて安い。ダウ工業株30 種平均は初めて1万6000ドルを突破する場面があった。

消費関連株や資源株が下げの中心となった。マイクロソフト は1.7%下落。バンク・オブ・アメリカ(BOA)が投資判断を引き下 げたことが響いた。一方、売上高がアナリスト予想を上回った食肉加工 大手タイソン・フーズは2.3%高。牛肉と鶏肉の価格と販売量が伸び た。

S&P500種株価指数は前週末比0.4%安の1791.53で終了。一時 は1800を上回った。同指数構成銘柄の騰落比率は1対3。ダウ工業株30 種平均は14.32ドル(0.1%未満)高の15976.02ドルで終えた。

スタイフェル・ニコラスの市場ストラテジスト、ケビン・キャロン 氏は「相場はここまでかなり上昇し、ピッチもかなり速かった。少し下 げる可能性があるのは明らかだ」と語った。

4年に及ぶ増益基調と事実上のゼロ金利政策でS&P500種は2009 年3月以降に165%上昇し、バリュエーションは3年ぶり高水準にあ る。資産家カール・アイカーン氏はロイター・グローバル・インベスト メント・アウトルック・サミットで、株価に対して「かなり慎重になっ ている」と発言した。

株価収益率

ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種の株価収 益率(PER、実績営業利益ベース)は17倍と、年初から20%上昇して いる。先週には2010年5月以来の高水準に達した。

シークエント・アセット・マネジメント(ヒューストン)のティ ム・ハーゼル最高投資責任者(CIO)は「相場が上昇を続け高値を更 新するたびに、新たな領域に入り、空気は薄くなり続けている」と述べ た。さらに、「イエレン氏に注目が集まっている。市場は同氏が量的緩 和を続けると確信しており、流動性を金融システムにもっと供給する可 能性さえあるとみている」と述べた。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁はこの日、米経済が力強さを増す との「期待を強めつつある」と述べた。財政面での向かい風は落ち着く 可能性が高いとしている。金融政策については長期にわたり緩和的にと どまる公算が大きいと述べた。

ブルームバーグが8日に32人のエコノミストを対象に行った調査で は、来年3月18ー19日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)ま で債券購入規模は現在の850億ドルで維持されるとの見方(予想中央 値)が示された。

中国の改革

中国指導部は15日、国有セクターへの民間投資の拡大容認や農民の 土地に対する権利強化などを盛り込んだ経済改革計画の詳細を明らかに した。これは1990年台以降で最も広範な改革措置の一部。ハンセン中国 企業株(H株)指数は2011年12月以来の大幅高で取引を終了した。

パイオニア・インベストメント・マネジメント(ボストン)の運用 担当者、ジョン・キャリー氏は「これらの改革が今後数年の成長率見通 しの引き上げにつながるのなら、投資家は歓迎するだろう」と指摘し た。

S&P500種のセクター別では10業種のうち8業種が下落した。選 択的消費株が0.7%安と、下げが目立った。一方、通信サービス株 は0.6%上昇した。

原題:Most U.S. Stocks Drop After Dow Average Briefly Surpasses 16,000(抜粋)

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