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NY外為:ドル下落、1週間ぶり安値-緩和策を維持との見方

18日のニューヨーク外国為替市場で はドルが約1週間ぶりの安値に下げた。ニューヨーク連銀のダドリー総 裁は米経済が力強さを増すとの「期待を強めつつある」と述べた一方 で、債券購入策が近く変更されることはないことを示唆した。

ブラジル・レアルなどを中心に新興市場国通貨が上昇。中国共産党 が少なくとも1990年代以降で最も大規模な経済自由化策を実行するとの 公約を打ち出したことが好感され、アジアや欧州で株価が上昇した。米 連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたジャネット・イ エレン氏が先週の議会証言で刺激策を性急に引き揚げることはないとの 立場を示したことに反応し、先週のドルは売られていた。

野村ホールディングスの外国為替ストラテジスト、チャールズ・サ ンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は「この日はリスクオンの市場だ。 ドルを保有する必要がない」と述べ、「ハト派のイエレン氏がFRB次 期議長に指名されたことによって、緩和策縮小が見送られる可能性は高 くなったと市場参加者の期待は強い」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ米ドル指数 は0.2%低下して1015.35。一時は7日以来の低水準となる1013.49をつ けた。

ドルは対ユーロで0.1%安の1ユーロ=1.3506ドル。ドルは対円 で0.2%下げて1ドル=99円99銭。円はユーロに対して0.1%高の1ユー ロ=135円05銭。

レアルが上昇

レアルは新興市場国通貨の中で最も上昇。対ドルで一時2.3%上昇 した。

ダドリー総裁はニューヨークのフラッシングで講演。事前に配布さ れた原稿によれば、「2013年の経済成長はこれまで期待外れな状況だ が、成長ペースが14年に多少上向き、15年にはさらにもう少し加速する という根拠が示されると考えている」とし、「成長が上向くにつれ、労 働市場の状況は一層大幅に改善するとみている」と続けた。

イエレン氏は14日の上院銀行委員会で開かれた指名承認公聴会で証 言し、米景気の「支援をやめないことが重要だ。特に回復が弱々しく、 また短期金利がゼロという現状で景気が腰折れした場合に金融政策とし て利用可能な手段が限られている状況では、支援をやめるべきではな い」と述べた。

コメルツ銀行の上級通貨ストラテジスト、ピーター・キンセラ氏 (ロンドン在勤)は「イエレン氏はハト派であり、構造的な米国の経済 統計の中にはあまり芳しくないものもある。株に対する地合いが今のよ うに良好であれば、ドルが強力に上昇する理由は見当たらない」と述べ た。

小売売上高、CPI

ブルームバーグのまとめたエコノミスト調査によると、20日に発表 される10月の米小売売上高は前月比でほぼ変わらずが予想されている。 前月は0.1%の減少だった。同日発表される消費者物価指数(CPI) は前月比横ばいと予想されている。前月は0.2%の上昇だった。

ブルームバーグ・ニュースが11月8日にまとめた調査の中央値によ ると、月間850億ドルの資産購入ペースは来年3月18-19日の米連邦公 開市場委員会(FOMC)で同700億ドルに縮小されるとみられてい る。

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、この日の外為オプションの店頭取引は510億ドルと、前週末の530 億ドルから縮小した。対円でのドルのオプション出来高は120億ドル で、シェアは23%と最大だった。

原題:Dollar Falls to Lowest in a Week on Fed Policy; Real Jumps (抜粋)

--取材協力:Kristine Aquino、Neal Armstrong. Editors: Kenneth Pringle, Greg Storey

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