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バンカーへの威光増すECB-新たな監督権限で力関係に変化

今週開かれるフランクフルト最大の 金融会議では、ユーロ圏の監督当局者が行う講演の数がバンカーよりも 多い。欧州中央銀行(ECB)が大手銀行の健全性評価のための「包括 的審査」を準備する中で、ユーロ圏当局の要人発言が重みを増している 状況が見て取れる。

18日に開幕する「ユーロ・ファイナンス・ウィーク」では、ECB のメルシュ理事をはじめとする14人の監督当局者や政府当局者が講演を 予定し、ドイツ銀行のユルゲン・フィッチェン共同最高経営責任者 (CEO)ら8人のバンカーの講演予定者の影は薄い。

WHUオットー・バイスハイム経営大学のマルクス・ルドルフ教授 (銀行・金融)は「さいは投げられ、ECBに新たな監督者としての権 威が確実に備わっている。銀行関係者は来年の審査がどのようなものに なり、どう実施されるか自問しているところであり、ECB当局者に会 いたいと望んでいる」と話す。

ECBは銀行監督権限が正式に移管される前に約130の銀行グルー プの健全性を検証する3段階の審査を実施する。ECBのドラギ総裁が 先月のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ストレステス トで銀行を不合格にすることも辞さないと発言したことが影響し、ブル ームバーグ欧州銀行・金融サービス指数は過去約2カ月で最大の下落に 見舞われた。金融株に影響を与える発言の主体が、銀行の経営幹部から 監督当局者にシフトした感が否めない。

フランクフルト・スクール・オブ・ファイナンス・アンド・マネジ メントのマルティン・ヘルミヒ教授(リスク管理・規制)は「力関係が 監督当局優位に大きく変化し、欧州中のバンカーの目がフランクフルト に向いている」と指摘している。

原題:Bankers Poised for ECB Oversight Meet Draghi’s Troops This Week(抜粋)

原題:Bankers Poised for ECB Oversight Meet Draghi’s Troops This Week(抜粋)

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