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世界の成長支える米国-FRBの寛大さで米経済は先進国最強

米連邦準備制度理事会(FRB)の バーンナンキ議長が大恐慌後で最悪の経済危機を終わらせるため政策金 利をゼロに近づけてから5年。米国の金融市場は世界の羨望(せんぼ う)の的となっている。

アジアと欧州で経済成長の足取りが鈍い一方で、米金融市場は短期 金利から公社債利回り、株価に至るまで、2008年のリーマン・ブラザー ズ・ホールディングス破綻の前よりも健全な状態にある。バンク・オ ブ・アメリカ(BOA)の金利・通貨戦略グローバル責任者、デービッ ド・ウー氏によれば、米国は現在、先進国で最強の経済を持つという。

BNPパリバ傘下バンク・オブ・ザ・ウェストの債券投資責任者、 ポール・モンタキラ氏は電話インタビューで「米国について思い浮かぶ 言葉は回復力だ」と指摘。金融市場の強さは「米国が引き続き世界に投 資家にとって好ましい市場であり、成長の最も重要なエンジンである」 ことを示していると語った。

08年12月に政策金利を歴史的低水準に引き下げた米連邦公開市場委 員会(FOMC)での決定は、途上国の景気回復を早めるのにも寄与し た。米国の住宅不況で米国民の消費力が損なわれていたが、現在では米 国が世界の成長を支えていくとの見方が投資家の間で強まりつつある。

危機に対応するため、バーナンキ議長率いるFOMCはフェデラフ ランド(FF)金利の誘導目標を1年4カ月の間に5ポイント引き下げ 0-0.25%のレンジとした。長めの金利を押し下げて需要の回復を図る 量的緩和(QE)も実施。FRBは08年のQE開始以降、3兆5000億ド ル(約351兆円)余りの債券を買い入れており、現在も毎月850億ドルを 購入する方針を維持している。

こうしたFRBの寛大さが米国の金融システムへの信頼感回復と景 気持ち直しの条件を取り戻すことにつながったと言うのはUSバンク・ ウェルス・マネジメントのジェニファー・ベール氏だ。同氏は今月13日 の電話インタビューで「5年前は崩壊寸前で市場は凍結状態にあり、何 も売買できなかった。QEがその状況を変えた。それが奏功し、全てを 崩壊の危機から救った」と述べた。

原題:Fed’s Largess Aids U.S. Financial Strength BofA Deems Unrivaled(抜粋)

--取材協力:Susanne Walker、Daniel Kruger、Lisa Abramowicz、Whitney Kisling. Editors: Michael Tsang, Dave Liedtka

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