コンテンツにスキップする

占い頼りの先の読めないギリシャ経済-株高でも失業率は27%

アテネ証券取引所がかつて入居して いた廃ビルで、アーティストのテオさんはタロット占いで不景気に陥っ たギリシャの先行きを占っていた。

テオさんの頭上では、ユーロ導入後の最高値付近である2007年時点 の株価を示す電光掲示板が点滅していた。それから6年にわたるリセッ ション(景気後退)や、欧州委員会や国際通貨基金(IMF)などトロ イカからの継続的な救済を受け、同国の経済規模は約480億ユーロ(約 6兆4900億円)縮小した。

かつての繁栄が眠る墓場となっている元証券取引所は、美術展「ア テネ・ビエンナーレ」の臨時会場として使われている。

ユーロ崩壊を脅かす金融危機の代名詞となったギリシャは、欧州が 危機克服を目指す上で依然最大の足かせとなっている。同じように債務 危機に伴い支援を受けているアイルランドが救済融資から脱却するのに 対し、経済が23%縮小し労働人口の4分の1以上が失業するギリシャ は、さらなる痛みを覚悟している。

サマラス首相は、ギリシャが14年に7年ぶりにプラス成長になると の見通しを強調。観光客や投資家はギリシャに戻った。同国の株式相場 は年初来で25%上昇し、07年からの下落率は79%に縮小した。ブルーム バーグ世界債券指数によると、ギリシャ債の年初来リターンはプラ ス41%と、ユーロ圏で最高となった。これに対し、アイルランド債のリ ターンはプラス11%だった。

だが、2400億ユーロの救済と引き換えに年金や賃金の削減を受け入 れたギリシャ国民にとって、喜ぶべき材料はほとんど見当たらない。賃 金は来年までに20%余りカットされる見通しだ。失業率が27%にとどま る中、納税者は新税の支払いにも苦しんでいる。

原題:Greeks Turn to Tarot Reader as Market Rally Belies Jobless Gloom(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE