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米割安株物色に難題、広範な上昇でバリュエーションの差縮小

米株式市場では今年、S&P500種 株価指数の90%近い銘柄が値上がりするなど、過去最も広範囲にわたっ て相場が上昇し、バリュエーション(株価評価)などの面で割安株が割 高株に収束してきたため、安値拾いを狙う投資家の選択肢は狭まってい る。

株高を受け、ホ-メル・フーズやセンターポイント・エナジーなど の企業は、過去5年の平均利益成長率が2倍であるラルフ・ローレンや シトリックス・システムズとのバリュエーションの差が少なくとも1990 年以来最小となっている。ゴールドマン・サックス・グループの集計し たデータによると、株価収益率(PER)のばらつきを測る指標は6月 に過去最低の41%に低下し、その後も同水準付近で推移している。

4年に及ぶ利益成長と米連邦準備制度理事会(FRB)による事実 上のゼロ金利政策でS&P500種は2009年3月以来166%上昇した一方、 強気相場が5年目の終わりに近づく中でバリュエーションも押し上げら れている。市場が一枚岩の動きとなる中で株価が下落すれば、投資家は 避難の場がなくなる可能性がある。

キーコープのプライベート・バンキング部門のチーフ投資ストラテ ジスト、ブルース・マケイン氏は今月13日のインタビューで「相場は急 騰しており、もはや割安とは思えない」述べ、「割安水準で買って平均 値への回帰を期待する投資家は運に恵まれにくくなった可能性がある」 と指摘した。

S&P500種は先週、1.6%高の1798.18と過去最高値で終了した。 次期FRB議長に指名されているジャネット・イエレン氏がバーナンキ 議長の景気刺激策を継続する姿勢を示唆したことや、小売業者が年末商 戦需要が強まるとの見通しを示したのが背景。同指数は年初来で26%上 昇しており、年末までこのペースなら年間リターンはここ10年で最高と なる。

原題:Buying Low Thwarted by Narrowest Stock Valuation Gap on Record(抜粋)

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