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11月15日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル下落、米経済指標が景気減速を示唆

ニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。米鉱工業生産指数と NY連銀製造業景況指数がいずれも低下したことを背景に、金融当局が 資産購入規模を近い将来に縮小することはないとの見方が強まった。

円は対ドルで週間ベースでは3週連続の下落。株式相場の上昇や世 界的に一段の景気刺激措置が実施されるとの見通しを手掛かりに、逃避 資産の需要が後退した。ドルはユーロに対して週間で下落。米連邦準備 制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたジャネット・イエレン副 議長は前日の公聴会で力強い景気回復を達成するために金融緩和策はな お必要だとの見解を示した。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のグローバ ルマーケッツストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏(ニューヨ ーク在勤)は電話インタビューで、「リスク志向が高まっているため、 ドルや円が売られている」と指摘。「イエレン氏の上院公聴会は12月の 緩和縮小を拒否するものだったと確信している」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドル相場を反 映するブルームバーグ米ドル指数は前日比0.2%安の1016.88。週間で は0.5%下げた。

円は対ドルで0.2%安の1ドル=100円19銭。一時は100円44銭と、 9月11日以来の安値をつけた。週間では1.2%下落。円は対ユーロで前 日比0.5%安の1ユーロ=135円21銭。ドルは対ユーロで0.3%安の1ユ ーロ=1.3496ドル。週間では1%下落。

米経済指標

10月の米鉱工業生産指数は前月比0.1%低下した。ブルームバーグ がまとめたエコノミスト予想の中央値は0.2%上昇だった。

11月のニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス2.2と、予想外 の景況縮小圏に低下した。前月はプラス1.5。エコノミスト予想の中央 値は5への上昇だった。同指数はゼロが景況の拡大と縮小の境目を示 す。

イエレン氏は前日の公聴会で政策金利について、債券購入の縮小を 開始した後も低水準で据え置かれるとの認識を示した。

ブルームバーグがエコノミスト32人を対象に8日に実施した調査の 中央値によると、米連邦公開市場委員会(FOMC)は3月18、19両日 の会合で月額の資産購入を現行の850億ドルから700億ドルに縮小すると 予想されている。

「イエレン氏のメッセージ」

サムソン・キャピタル・アドバイザーズの最高投資責任者 (CIO)、ジョナサン・ルイス氏は電話インタビューで「為替市場は 『イエレン氏のメッセージは分かった。当局は緩和縮小しないだろう』 と解釈しているようだ」と指摘。「円はきょう、軟調だ。円は安全な逃 避先とされる通貨の1つだ」と述べた。

日本銀行は20、21両日に金融政策決定会合を開く。ブルームバーグ が調査したエコノミストのほぼ4分の3は日銀が来年の上期に追加緩和 に踏み切ると予想している。

米商品先物取引委員会(CFTC)の週間建玉報告によると、ヘッ ジファンドなど大口投資家の対ドルの円先物の売越幅は12日時点で9 万5107枚と、1週間前の7万3792枚から拡大した。

先進10カ国・地域通貨で構成するブルームバーグ相関加重指数によ れば、円は過去1週間に1.6%安と、値下がり率トップ。ユーロは0.7% 上昇。ドルは0.3%下落。

原題:Dollar Declines as Reports Show Economy Slowing; Aussie Gains(抜粋)

◎米国株:最高値を更新、週間では6週連続高-金融緩和の継続期待で

米株式相場は上昇。金融当局が債券購入のペースを維持するとの観 測が広がる中、製造業生産指数に反応した。主要株価指数は週間ベース で6週連続高となった。

エクソンモービルが上昇。資産家ウォーレン・バフェット氏が率い る米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは、エクソンモービル株 の保有を明らかにした。フェデックスも高い。著名投資家のジョージ・ ソロス氏やジョン・ポールソン氏による株式取得に反応した。政府支援 機関のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦宅貸 付抵当公社)は大幅高。ビル・アックマン氏が率いるヘッジファンド会 社が株式を取得した。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1798.18。週間では1.6%上 げた。週間での6週連続高は、2月以来の長期上昇局面。ダウ工業株30 種平均はこの日85.48ドル(0.5%)上げて15961.70ドル。3日連続での 最高値更新となった。

フェニモア・アセット・マネジメントの調査ディレクター、ジョ ン・フォックス氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)次期議長に指名 されたジャネット・イエレン氏が議会証言で、政策金利がしばらくは低 水準にとどまるとのメッセージを伝えたことで、「株式市場にとっては 前向きな環境が生まれた」と指摘。「企業利益の伸びと投資家心理の改 善で相場の上昇が続いている」と続けた。

イエレン氏は指名承認公聴会で、経済が潜在力を下回る状態の中で 金融面での刺激策を性急に解除すべきではないとの見解を示した。これ を手掛かりに、S&P500種およびダウ平均は前日、過去最高値を更新 した。

経済指標

この日発表された経済指標では、ニューヨーク連銀管轄区の11月の 製造業景況指数がマイナス2.2と、予想外の景況縮小圏に低下。また10 月の鉱工業生産指数は前月比0.1%低下した。製造業生産は予想を上回 る伸びとなった。9月の卸売在庫は前月比0.4%増加した。

ブルームバーグが8日、エコノミスト32人を対象に実施した調査の 中央値によれば、連邦公開市場委員会(FOMC)は3月18-19日の会 合で資産購入のペースを月額700億ドルに縮小する見通しだ。当局の緩 和策を背景に、S&P500種は2009年3月の安値から165%上昇してい る。

株価見通し

この日は米金融緩和の継続への期待のほか、中国による経済改革計 画の発表も材料に世界的に株価が上昇した。同計画には1人っ子政策の 緩和や国有セクターへの民間投資の拡大容認、農民の土地に対する権利 強化などが盛り込まれている。中国共産党の第18期中央委員会第3回総 会(3中総会)での決定を、国営の新華社通信を通じて公表した。

S&P500種は今年に入り26%上昇。このままいけば年間上昇率は ここ10年で最大となる。またブルームバーグのデータによれば、同指数 の株価収益率(PER、予想ベース)は16.2倍と、5年間の平均(14 倍)を上回っている。

米銀JPモルガン・チェースはS&P500種が同行の年末目標を上 回ったことから、年内に上げを拡大するとみている。米株担当チーフス トラテジスト、トーマス・リー氏はS&P500種の目標を従来の1775か ら1825に引き上げた。

S&P500種の業種別10指数は全て上昇。エネルギー株と素材株が 特に上げた。

時価総額で世界最大の石油企業エクソンは2.2%高の95.27ドルと上 場来高値。ダウ平均で値上がり率トップだった。バークシャーは、エク ソン株約37億ドル相当の保有(9月30日時点)を明らかにした。

フェデックスは1.6%上げて138.65ドル。ファニーメイは7.8%高 の3.30ドル。フレディマックは6.2%上げて3.08ドルだった。

原題:U.S. Stocks Extend Records on Fed Bets Amid Factory Reports(抜粋)

◎米国債:週間ベースで上昇、イエレン氏が緩和継続を支持

15日の米国債市場は週間ベースで月初から初めて上昇した。米連邦 準備制度理事会(FRB)次期議長に指名されているジャネット・イエ レン氏が今週の議会証言で、景気回復が弱々しい状況では金融緩和策の 継続を支持する姿勢を示したことから、米国債への需要が高まった。

ニューヨーク連銀が発表した11月の同地区の製造業景況指数は予想 外に活動縮小を示し、10月の鉱工業生産指数(製造業、鉱業、公益事業 の生産を対象、季節調整値)が前月比で0.1%低下したものの、10年債 利回りはこの日、上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予 想中央値で鉱工業生産指数は0.2%上昇だった。イエレン氏は14日の上 院銀行委員会で開かれた指名承認公聴会で証言し、金融緩和策を性急に 引き揚げることはないとの見解を示した。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「イエレン氏は前日、方向性を明確 に示した。発言内容は極めてハト派的だった」と述べ、「どういう経済 統計が発表されるにせよ、12月の縮小はないものと考えたほうがいい」 と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.70%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月 償還)価格は3/32下げて100 13/32。

週間ベースの利回り

利回りは週間ベースでは最大6bp低下。これは10月25日に終了し た週以来で最大の下げとなる。

メリルリンチ・オプション・ボラティリティ・エスティメート (MOVE)指数は62.18。前日は一時61.95と、10月31日以来の最低を つけた。年初来の平均値は71.8となっている。

ブルームバーグ世界債券指数によると、償還期限が10年以上の米国 債リターンは年初から前日までに10%のマイナスだった。また償還期限 1-3年物のリターンは0.4%のプラスとなっている。

10年債タームプレミアム(期間に伴う上乗せ利回り)は0.24%。10 月29日には0.13%と、6月以来で最も割高となっていた。年初来の平均 はマイナス0.03%。マイナスのタームプレミアムは、適正水準を下回る 利回りでも投資家が積極的に受け入れていることを意味する。10年債の 適正なタームプレミアムは0.25-0.75%だとみられている。

FF金利の見通し

ブルームバーグがまとめたフェデラルファンド(FF)金利先物動 向によると、当局が2014年12月までFF金利を据え置く確率は86.5% と、1カ月前の72.7%から上昇した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は失業率が6.5%を上回り、今 後1-2年のインフレ率が2.5%以下にとどまると予想される限り、政 策金利をゼロ近辺にとどめる方針を維持している。

イエレン氏は議会証言で、「支援をやめないことが重要だ。特に回 復が弱々しく、また短期金利がゼロという現状で景気が腰折れした場合 に金融政策として利用可能な手段が限られている状況では、支援をやめ るべきではない」と述べた。

ブルームバーグがまとめたアナリスト調査によると、10年債利回り は年末に2.73%と予想されている。前月は一時、2.85%までの上昇が見 込まれていた。

ニューヨーク連銀はこの日、景気刺激策の一環として、2025年2月 から31年2月に償還を迎える国債を9億1700万ドル購入した。

ニューヨーク連銀が発表した11月の同地区の製造業景況指数はマイ ナス2.2。前月はプラス1.5だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト予想の中央値は5への上昇だった。同指数はゼロが景況 の拡大と縮小の境目を示す。

RBCキャピタル・マーケッツの米国担当チーフエコノミスト、ト ム・ポーセリ氏(ニューヨーク在勤)は同統計について、「非常に弱い 内容だった」と述べた。

原題:Treasuries Head for Weekly Gain as Yellen Supports Bond-Buying(抜粋)

◎NY金:小幅高、ドル軟調で買い-週間では3週ぶり上昇

ニューヨーク金先物相場は小幅上昇。ドルの軟調を背景に、代替投 資としての買いが入った。ブルームバーグ米ドル指数は一時0.2%下げ た。金は週間ベースでは3週ぶりの上昇。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レシ ュ氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「ドルが引き続き大きな影 響を及ぼしている」と指摘。「動意に乏しく、きょうはおおむねレンジ 取引にとどまった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.1%高の1オンス=1287.40ドルで終了。週間では0.2% 上げて、10月25日終了週以来の上昇となった。

原題:Gold Futures Cap Weekly Gain on Weaker Dollar; Palladium Slumps(抜粋)

◎NY原油:週間で6週連続安、98年以降で最長-在庫増で

ニューヨーク原油先物相場は週間で6週連続安と、過去15年で最長 の下落局面となっている。米金融当局が緩和策を維持するとの見方が根 強いものの、在庫増加が売り材料となった。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)の 市場調査ディレクター、アディソン・アームストロング氏は「生産拡大 が続く中、在庫が膨らんでおり、原油相場を強く圧迫している」と指摘 した。ただ「米金融当局が緩和策を続けるとみられる限り、90ドルを割 り込むことはないだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前日比 8セント(0.09%)高の1バレル=93.84ドルで終了した。週間で は0.8%下げた。

原題:WTI Caps Longest Run of Weekly Losses Since 1998 on Inventories(抜粋)

◎欧州株:総じて高い、ビベンディに買い-週間では6週続伸

15日の欧州株式相場は総じて高い。指標のストックス欧州600指数 は週間ベースで6週続伸となった。

フランスのメディア企業ビベンディは2.8%上昇。第3四半期利益 が予想を上回った同社は、電話部門SFRを2014年7月までにスピンオ フ(分離・独立)する計画を発表した。仏広告会社ピュブリシス・グル ープは1.6%上げた。一方、スイスのプライベートバンク、ジュリア ス・ベア・グループは1.6%安、電子機器メーカーの仏サフランは3.9% 下げた。

ストックス欧州600指数は前日比0.2%高の323.00で終了。騰落比率 は3対2。前日は約1カ月ぶりの大幅高だった。米連邦準備制度理事会 (FRB)の次期議長に指名されたジャネット・イエレン氏が力強い景 気回復の支援に全力で取り組む姿勢を示し、金融面での刺激策を近く引 き揚げることはないと約束したことが好感された。

三菱UFJ投信の欧州株式責任者、マイケル・モリス氏(ロンドン 在勤)は「市場の動向は上々であり、投資家らは引き続き楽観的だ」と し、「いつ株式から資金が引き揚げられるかという疑問はあるが、多く の投資家は相場が適正に評価されていると指摘している」と語った。さ らに「イエレン氏率いる米金融当局は同国の経済成長ペースを懸念する だろう。これは早期の緩和縮小の公算が小さいことを意味する」と続け た。

15日の西欧市場では、18カ国中11カ国で主要株価指数が上昇。仏 CAC40指数は0.2%、英FTSE100指数は0.4%それぞれ上げた。独 DAX指数は0.2%高となった。

原題:Most Europe Stocks Rise as Stoxx 600 Extends Sixth Week of Gains(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が3日ぶり下落、財政目標めぐる懸念で

15日の欧州債市場では、イタリア10年債が3日ぶりに下落。欧州連 合(EU)の行政執行機関である欧州委員会が同国の2014年予算案につ いて、債務削減の規則に抵触するリスクがあると指摘したことが手掛か り。

スペイン国債も下落。赤字削減に有効な措置は講じられたものの、 同国が14年の目標を達成できない可能性はあると欧州委が評した。イタ リア10年債のドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は、 前日付けた3週間で最小の水準から拡大。この日発表された10月のユー ロ圏インフレ率改定値は0.7%と、先に発表された速報値と一致し、約 4年ぶり低水準だった。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に 指名されたジャネット・イエレン氏は14日、量的緩和の性急な引き揚げ はないとの立場を示した。

サンライズ・ブローカーズの債券調査担当エグゼクティブディレク ター、ジャンルカ・ジグリオ氏(ロンドン在勤)は「スプレッド拡大は 驚くことではない。金融政策が過度に注目され現在進行中の根本的な問 題が無視されてスプレッドがタイト化した後はなおさらだ」とし、「イ タリア経済が引き続きリセッション(景気後退)脱却で苦戦しているこ とを考えれば、欧州委の指摘はびっくりすることではない。スペインは 先行きが明るくなり始めたが、状態はそれほど良くない」と語った。

ロンドン時間午後4時39分現在、イタリア10年債利回りは前日比4 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.10%。同国債(表 面利率4.5%、2024年3月償還)価格は0.305下げ103.725。同年限のド イツ国債とのスプレッドは3bp拡大の239bp。前日には234bpまで 縮小し、先月24日以降で最も小幅となった。

ドイツ10年債利回りは1bp上昇し1.71%。前週末比では5bp下 げた。

英国債相場は前日からほぼ変わらずで、10年債利回りは2.75%。前 週末比では2bp低下した。同国債(表面利率2.25%、2023年9月償 還)価格は95.755。

原題:Italian Bonds Drop With Spain’s as EU Says Debt Targets at Risk(抜粋) Pound Rises as Weale Says Economic Recovery Faster Than Forecast (抜粋)

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