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米国債:週間ベースで上昇、イエレン氏が緩和継続を支持

15日の米国債市場は週間ベースで月 初から初めて上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)次期議長に指 名されているジャネット・イエレン氏が今週の議会証言で、景気回復が 弱々しい状況では金融緩和策の継続を支持する姿勢を示したことから、 米国債への需要が高まった。

ニューヨーク連銀が発表した11月の同地区の製造業景況指数は予想 外に活動縮小を示し、10月の鉱工業生産指数(製造業、鉱業、公益事業 の生産を対象、季節調整値)が前月比で0.1%低下したものの、10年債 利回りはこの日、上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予 想中央値で鉱工業生産指数は0.2%上昇だった。イエレン氏は14日の上 院銀行委員会で開かれた指名承認公聴会で証言し、金融緩和策を性急に 引き揚げることはないとの見解を示した。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「イエレン氏は前日、方向性を明確 に示した。発言内容は極めてハト派的だった」と述べ、「どういう経済 統計が発表されるにせよ、12月の縮小はないものと考えたほうがいい」 と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.70%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月 償還)価格は3/32下げて100 13/32。

週間ベースの利回り

利回りは週間ベースでは最大6bp低下。これは10月25日に終了し た週以来で最大の下げとなる。

メリルリンチ・オプション・ボラティリティ・エスティメート (MOVE)指数は62.18。前日は一時61.95と、10月31日以来の最低を つけた。年初来の平均値は71.8となっている。

ブルームバーグ世界債券指数によると、償還期限が10年以上の米国 債リターンは年初から前日までに10%のマイナスだった。また償還期限 1-3年物のリターンは0.4%のプラスとなっている。

10年債タームプレミアム(期間に伴う上乗せ利回り)は0.24%。10 月29日には0.13%と、6月以来で最も割高となっていた。年初来の平均 はマイナス0.03%。マイナスのタームプレミアムは、適正水準を下回る 利回りでも投資家が積極的に受け入れていることを意味する。10年債の 適正なタームプレミアムは0.25-0.75%だとみられている。

FF金利の見通し

ブルームバーグがまとめたフェデラルファンド(FF)金利先物動 向によると、当局が2014年12月までFF金利を据え置く確率は86.5% と、1カ月前の72.7%から上昇した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は失業率が6.5%を上回り、今 後1-2年のインフレ率が2.5%以下にとどまると予想される限り、政 策金利をゼロ近辺にとどめる方針を維持している。

イエレン氏は議会証言で、「支援をやめないことが重要だ。特に回 復が弱々しく、また短期金利がゼロという現状で景気が腰折れした場合 に金融政策として利用可能な手段が限られている状況では、支援をやめ るべきではない」と述べた。

ブルームバーグがまとめたアナリスト調査によると、10年債利回り は年末に2.73%と予想されている。前月は一時、2.85%までの上昇が見 込まれていた。

ニューヨーク連銀はこの日、景気刺激策の一環として、2025年2月 から31年2月に償還を迎える国債を9億1700万ドル購入した。

ニューヨーク連銀が発表した11月の同地区の製造業景況指数はマイ ナス2.2。前月はプラス1.5だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト予想の中央値は5への上昇だった。同指数はゼロが景況 の拡大と縮小の境目を示す。

RBCキャピタル・マーケッツの米国担当チーフエコノミスト、ト ム・ポーセリ氏(ニューヨーク在勤)は同統計について、「非常に弱い 内容だった」と述べた。

原題:Treasuries Head for Weekly Gain as Yellen Supports Bond-Buying(抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin. Editors: Paul Cox, Greg Storey

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