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富士重の米工場、トヨタ「カムリ」受託生産打ち切りへ-16年

富士重工業の米国工場では2016年に も、トヨタ自動車のセダン「カムリ」の受託生産を打ち切る見通しだ。 富士重のインディアナ工場ではカムリを年産能力10万台規模で生産して おり、受託生産契約はモデルチェンジごとに更新している。

富士重の米国法人、スバル・オブ・インディアナ・オートモーティ ブのトーマス・イースタディ副社長が、トヨタが委託生産の契約更新を しないことを決めたと発言したことを、テレビ局のWLFIやウォール ストリート・ジャーナルなどが報じた。この工場の広報担当者が副社長 の発言を認めた。

富士重のインディアナ工場ではカムリの受託生産を2007年に開 始。11年9月には新型カムリのラインオフ式を実施し、受託生産事業は 富士重の経営に大きく寄与しており、両社のアライアンスの成果の一つ だとの見解を発表していた。

インディアナ工場の年産能力は現在27万台規模で、このうち10万台 分がカムリ生産。富士重の米国販売は好調を続けており、今年の現地販 売は42万台の計画で、現地生産でカバーできない分は日本からの輸出で 賄う。このため、この工場は増強で14年夏に年産能力30万台規模になる 予定。輸出の為替影響を低減するため、16年末までに4億ドルを投資 し、さらに10万台分を増強する計画となっている。

富士重は05年10月、トヨタと業務・資本提携で基本合意。08年4月 には、トヨタが富士重への出資比率を約8.7%から16.5%へ引き上げ、 ダイハツ工業を加えたグループ提携事業拡大で合意した。トヨタと富士 重はスポーツカーを共同開発して販売するなど、協力を進めてきた。

トヨタ広報担当の桐本慶祐氏は一連の報道について、富士重と協議 していることは事実だが、何も決まっていないとコメントした。15日付 の朝日新聞は、生産体制の見直しを進めるトヨタ側から申し入れがあ り、受け入れる方針などと報じた。

--取材協力:Alan Ohnsman. Editors: 浅井秀樹, 宮沢祐介

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