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シェール革命、中国やロシアなど米国外にも拡大-開発事情は別

水圧破砕でシェール層から原油や天 然ガスを取り出すシェール革命は米国外ではなかなか始まらずにいた が、状況は変化しつつある。

エネルギーコンサルタント会社のウッド・マッケンジーによる と、2014年には中国やロシアを中心に米国外で過去最高の400カ所のシ ェール井が掘削される見通し。米国では数千カ所でシェール井の掘削が 行われている。油田サービス会社ベーカー・ヒューズが集計したデータ によれば、欧州とアジア太平洋地域で稼働している陸上リグ(掘削設 備)数は過去1年間で10%増えた。その多くはシェール層で利用されて いると、ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌11月18日号は伝えてい る。

国際エネルギー機関(IEA)のマリア・ファン・デル・フーフェ ン事務局長はロンドンでのインタビューで「革命になるかもしれない。 しかし、どこでも同時にというわけではない。それに米国の事例をまね ることはできない」と述べた。

来年、英国でも水圧破砕が始まる見通しだ。英政府は、水圧破砕が 原因で地震が発生したとの掘削会社の報告に基づいて設けていた1年半 の一時停止措置を解除した。英セントリカと仏GDFスエズが英国内で 掘削権を得ている。

英BPのチーフエコノミスト、クリストフ・ルール氏は「歴史は確 かに繰り返すが、事情は違ってくる。米国など北米地域外での開発が広 がり、重要性が増すことは間違いない。しかし、時間はかかる」と述べ た。

シェールブーム

シェールブームで米国はエネルギーの自立に近づき、雇用増、製造 業復活、ガス料金の値下げなどにつながった。しかし、米国に成功をも たらした条件が欧州やアジアにはない。一部の国では資源の保有権を持 っているのは地主ではなく国家だ。原油やガスの利益に課される税金が 高いところもある。

水圧破砕がいったん始まれば、中国やアルゼンチン、ロシアなどの 国々で新たな原油・ガスブームが起きる可能性がある。米エネルギー情 報局(EIA)のリポートによると、推定埋蔵量はシェールガスでは中 国が世界最大で1115兆立方フィート、シェールオイルではロシアが 約750億バレルで首位だ。オーストラリア、ポーランド、アルジェリア も大きな潜在性を秘めている。

ボストン・コンサルティング・グループの調査によると、アルゼン チンでは早ければ15年にもシェール資源の生産が始まる。

原題:Shale Revolution Spreads With Record Wells Outside U.S.: Energy(抜粋)

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