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「金には特別な役割ある」、信頼感低下でも-米共和党議員ら

2008年の金融危機の後、金相場は過 去最高値を更新した。米共和党議員らは金価格の着実な上昇を将来問題 が発生する予兆と考えていた。

ライアン下院議員(ウィスコンシン州)は、10年に金価格が当時の 過去最高値に達した際、「多くの米国人にとって生活水準の低下」の前 触れだと主張。ポー下院議員(テキサス州)は「インフレが急進して中 流階級に大きな打撃を与える」と予測し、「金相場が上昇すれば他の価 格も上がる」と述べた。繰り返し米連邦準備制度理事会(FRB)を批 判してきたポール下院議員(テキサス州)は「法定不換紙幣全体への信 頼が失われている」と指摘した。法定不換紙幣とは中央銀行が発行する 紙幣を指す。

金相場を経済と金融のバロメーターと見なす共和党議員らの見方は 根拠のないものであることが証明された。金融危機から5年を経て、主 要通貨に対するドルの価値はほぼ変わっていない。年間のインフレ率 は1.4%と、過去50年間の平均の半分未満の水準で、FRBのインフレ 目標である2%を下回っている。

金相場は11年9月に1オンス当たり1900ドルを上回る水準まで上昇 したが、今年7月までに36%下落。1982年6月までの1年9カ月間 に58%下げて以降で最大の下落率を示した。

米ゴールドマン・サックス・グループのジェフリー・カリー氏をは じめウォール街のアナリストらが、景気回復に伴い金相場が引き続き下 落すると予想する中、一部の共和党議員らは金が特別な役割を担うべき だと主張し続けている。

今年これまでにブレイディ下院議員(テキサス州)ら53議員が「ド ル健全化法」を提案。この法案は、FRBに対し金などさまざまな資産 と、「金に対するドルの価値」を調査し、価格の安定を図ることを義務 付けている。

原題:Republicans Asserting Reliance on Gold as World Loses Faith (1)(抜粋)

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