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日本株半年ぶり高値、日経平均1万5000円-流動性期待と円安

東京株式相場は連騰し、日経平均株 価が約半年ぶりに1万5000円台を回復した。米国の金融緩和が当面維持 されるとの見方から、投資家が運用リスクを取りやすくなり、世界的な 株高、為替の円安も支援した。証券や保険など金融株を中心に、ゴム製 品など輸出関連、倉庫や不動産、海運株など幅広い業種が高い。

日経平均株価の終値は前日比289円51銭(1.9%)高の1万5165円92 銭、TOPIXは20.49ポイント(1.7%)高の1239.04、両指数とも5 月22以来の高値水準。

アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパンの寺尾和之最 高投資責任者は、「日米欧で景気は思ったより強いが、金融は緩めであ ることを反映したマーケット」で、企業業績も「取りあえず悪いところ は出尽くし、安心感がある」と話した。需給面も良好とし、「空売り比 率が今月に入り、ことし最高水準まで上昇したことは逆張りシグナル で、5月高値の信用期日も到来している」と指摘した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン次期議長は14日、上院 銀行委員会で開かれた指名承認公聴会で証言した。力強い景気回復の達 成に向け、全力で取り組む決意を表明。金融面での刺激策を近く引き揚 げることはないと約束した。これを受けた14日の海外株式は、米S& P500種株価指数が0.5%高の1790.62と連日で史上最高値を更新、スト ックス欧州600指数も0.8%高の322.43と上げた。ブラジルのボベスパ指 数も2%以上上昇。

立花証券顧問の平野憲一氏は、米S&P500や独DAX指数は史上 最高値圏にあり、「ようやく日本も株高の流れに乗り始めた」と言う。 これまでの株売り・円買いのファンドが、「ポジションを踏み上げられ ている」とも話した。

2カ月ぶりの1ドル=100円台

14日の海外為替市場では9月11日以来、約2カ月ぶりに1ドル =100円台に乗せる円安が進行。この流れを引き継ぎ、15日の東京市場 でも1ドル=100円31銭まで円は弱含んだ。前日の東京株式市場終了時 は99円60銭近辺だった。

開始早々に1万5000円を回復した日経平均は、朝方の買い一巡後に 伸び悩む場面もあったが、その後は持ち直し、午後には一時300円以上 上げた。損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの中尾剛也シニ ア・インベストメントマネジャーは、前日の流れが続き、「米量的金融 緩和第3弾(QE3)の長期化期待で、不動産や証券株が買われる金融 相場的な動きになった」としていた。

東証1部33業種は空運を除く32業種が上げ、上昇率上位は証券・商 品先物取引、保険、倉庫・運輸、その他金融、海運、ゴム製品、不動 産、鉄鋼、銀行など。売買代金上位では、三菱UFJフィナンシャル・ グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグ ループの3大金融グループがそろって上昇。野村ホールディングス、ソ ニー、ファーストリテイリング、SBIホールディングス、新日鉄住 金、三菱地所、ブリヂストン、任天堂などが高い。任天堂による株式取 得の材料があったドワンゴはストップ高。

半面、NTTやコマツ、日本航空、スルガ銀行、ヤマダ電機は下 落。東証1部の売買高は32億791万株、売買代金は2兆8834億円で、代 金は7月19日以来の多さ。上昇銘柄数は1375、下落294。

--取材協力:竹生悠子 Editor: 院去信太郎

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