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債券は下落、円安・ドル高や株高警戒-長期や超長期ゾーンに売り圧力

債券相場は下落。外国為替市場での 円安・ドル高進行や国内株価が半年ぶり高値に達したことへの警戒感が 強まった。来週に20年債入札を控えて長期や超長期ゾーンに売り圧力が 掛かった。

東京先物市場で中心限月の12月物は前日比11銭安の144円91銭で開 始。午前の日銀金融調節で買い入れオペが通知されると1銭高の145 円03銭まで上昇したが、直後から再びマイナスとなり、午後に入ると一 段安となった。取引終了前には144円65銭と日中取引で10月18日以来の 安値を付け、結局は36銭安の144円66銭で引けた。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、前日とほぼ同じ構図 で、海外債券高は追い風だが、株高・ドル高が向かい風だと説明。「来 週の20年債入札が視野に入ってくることから総じてベアスティープ(傾 斜)化圧力が勝る」と指摘した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の331回債利回 りは横ばいの0.605%で始まり、午前は同水準で推移した。午後に入る と水準を切り上げ、2.5ベーシスポイント(bp)高い0.63%と10月17日以 来の高水準を付けた。

5年物の115回債利回りは1bp高い0.21%と10月18日以来の高水 準。20年物の146回債利回りは1.5bp高い1.505%まで上昇した後1.50% にやや戻した。30年物の40回債利回りは一時2bp高い1.655%と10月16 日以来の高水準を付けた。

15日の東京外為市場で円は1ドル=100円台前半と2カ月ぶりの安 値で推移した。株式相場は続伸。TOPIXは前日比1.7%高の1239.04 で引け、日経平均株価は半年ぶりに1万5000円台に乗せた。

日銀買いオペ

日銀が午前実施した長期国債買い入れオペ(総額7100億円)の結果 によると、残存期間「1年以下」、「1年超3年以下」、「3年超5年 以下」の3本とも応札倍率が前回から上昇した。国債市場で売り圧力が 強まっていることが示された。落札金利は実勢水準との見方が出てお り、債券相場への影響は限定的だった。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は 日銀買いオペ結果について「問題ない感じ」だと指摘した。

前日の米国株相場は続伸。主要株価指数は最高値を更新した。米連 邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたジャネット・イエ レン氏が刺激策の継続を示唆したことが手掛かり。一方、米債相場は小 幅続伸。米10年債利回りは2.69%程度に低下した。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、1ドル =100円台や日経平均株価の1万5000円突破で国内債には売り圧力が掛 かったと指摘。「米金利低下など買い材料はあっても、足元では円安・ 株高の勢いに押されている」と話していた。

--取材協力:赤間信行 Editors: 山中英典, 崎浜秀磨

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