コンテンツにスキップする

ボーイング、777X生産を創業の地から移す公算も-労組と対立

米航空機メーカーのボーイングは、 年金基金への資金拠出凍結につながる労働協約延長案を労組が拒否した ことを受け、次世代大型機「777X」の生産をワシントン州シアトル一帯 から他地域に移す可能性を示している。同社はほぼ1世紀にわたってシ アトルを商用機の生産拠点としてきた。

ボーイングは14日、777Xの生産拠点に関して「あらゆる選択肢」を 検討するとし、2016年に現行の労働協約が切れるまで労組との間で新た な協議は予定されていないとのコメントを発表した。同社最大労組の機 械工組合は、777Xを従来通りワシントン州ピュージェット湾地域で生産 する代わりに各種手当の削減につながる労働協約延長で採決。67%が反 対した。

ボーイングは1916年にシアトルで創立。777Xの生産場所を他地域に 移せば、創業の地での将来の航空機生産に打撃となる。同社は「787 (ドリームライナー)」生産のためサウスカロライナ州に工場を新設す るまで、全ての商用機をシアトル一帯で製造していた。

航空コンサルティング会社R.W.マンを率いるロバート・マン氏は 「脅威は常にある。ボーイングは労組結成を抑えることができない。そ の結果がサウスカロライナ州工場だ」と述べた。

ボーイングの広報担当者ダグ・アルダー氏は電話取材に対し て、777Xの生産拠点決定に向けたスケジュールは組んでいないとし、ワ シントン州も引き続き候補だと述べた。

マカレスター大学(ミネソタ州)のピーター・ラクレフ教授(労働 史)は電話インタビューで、777Xの生産を州外に移転すればシアトル一 帯が「大きな打撃を被る」と指摘。「ボーイングはすぐに移転すること はできない。一定の費用もかかるし、間違いなくメディアにもたたかれ る。しかし恐らく移転できるだろう」と述べた。

原題:Boeing Threatens to Move 777X From Seattle on Pension Rebuff (2)(抜粋)

--取材協力:Britton Staniar、Caroline Chen. Editors: Stephen West, Anand Krishnamoorthy

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE