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米国債:利回り格差2年ぶりの大きさ、イエレン氏が緩和支持

14日の米国債市場では5年債と10年 債の利回り格差が約2年ぶりの大きさに拡大した。米連邦準備制度理事 会(FRB)の次期議長に指名されたジャネット・イエレン氏が議会証 言で、力強い景気回復が達成されるまで金融面での刺激策を近く引き揚 げることはないと約束した。

30年債相場は160億ドル規模の入札後に一時上げ幅を削る展開。投 資家の需要を測る指標の応札倍率は2.16倍と、過去10回の平均2.48倍を 下回った。イエレン氏はインフレ統制が重要だと述べた上で、当局の資 産購入プログラムが「永遠に続くことはない」とも述べた。同氏は上院 銀行委員会で開かれた指名承認公聴会で証言した。

CRTキャピタル・グループの米国債戦略責任者、デービッド・エ ーダー氏は「イエレン氏がハト派的な見方であることに反応し、償還期 限の短い国債もハト派的に反応した」と述べ、「30年債は若干割安にな っている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、30年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の3.79%。同年債(表面利率3.625%、2043年8 月償還)価格は18/32上げて97 1/8。10年債は3bp下げて2.69%。

イエレン氏の証言

5年債と10年債の利回り格差は1.37ポイントと、2011年8月以降で 最大となった。イエレン氏の下でも政策金利が低位で据え置かれるとの 観測が背景にある。同氏は「現在の景気回復を支援することが金融政策 をより正常なアプローチに戻す最も確実な方法だと確信している」と強 調した。

ブルームバーグがまとめたフェデラルファンド(FF)金利先物動 向によると、当局が2014年12月までFF金利を据え置く確率は87%と、 1カ月前の74%から上昇した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は失業率が6.5%を上回り、今 後1-2年のインフレ率が2.5%以下にとどまると予想される限り、政 策金利をゼロ近辺にとどめる方針を維持している。

フェデレーテッド・インベスターズのマルチセクター戦略責任者、 ドナルド・エレンバーガー氏は「失業率の目安が6.5%から5.5%に引き 下げられる可能性が強まった」と指摘、「実際に引き下げられたら米国 債に大きな影響を及ぼすだろう」と続けた。

米当局の金融政策目標

ニューヨーク連銀はこの日、景気刺激策の一環として、2020年11月 から23年8月に償還を迎える国債を31億7100万ドル購入した。

フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁はワシントンで講演。事前 原稿によると、「連邦準備制度の金融政策目標を物価安定のみに、ある いは少なくとも第一に取り組むよう再定義することが適切となろう」と 指摘。「これは2つの事実に基づいている。金融政策が雇用のように実 に変化しやすいものに対して持つ影響力は非常に限られているというこ とと、不換通貨の体制にあっては中央銀行のみが物価安定を確保できる ということだ」と述べた。

ブルームバーグがまとめた調査によると、10年債利回りは年末 に2.75%に上昇し、来年3月31日までには2.90%に達すると予想されて いる。

30年債入札の結果によると、最高落札利回りは3.810%。入札直前 の市場予想は3.793%だった。前回入札(10月10日)での最高落札利回 りは3.758%。

原題:U.S. Yield Gap Widens to 2-Year High as Yellen Backs Stimulus(抜粋)

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