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円反落、米緩和継続期待でリスク選好-イエレン公聴会見極め

東京外国為替市場では円が反落。注 目のイエレン次期連邦準備制度理事会(FRB)議長の指名承認公聴会 を翌日未明に控え、米金融緩和の継続期待から日本株が大幅上昇する中 で、リスク選好に伴う円売り圧力が強まった。

ドル・円相場は1ドル=99円台前半から一時、99円73銭まで円売り が進み、12日に付けた約2カ月ぶり円安値(99円80銭)に接近。その後 は円が下げ渋り、午後3時50分現在は99円61銭前後となっている。

クレディ・アグリコル銀行外国為替部の斎藤裕司ディレクターは、 イエレン氏の公聴会について「質疑応答がポイント。そこでフォワード ガイダンスをどの程度いじるつもりなのか、テーパリング(量的緩和縮 小)だけは早いのかの見極めだ」と指摘。その上で、「テーパリングは 時間の問題で、フォワードガイダンスで金利を抑え込むことにより市場 を落ち着かせれば、株は上がるだろう」と言い、「ドル・円はいずれに しろ上だと思う」と話した。

14日の東京株式相場は、世界的な過剰流動性継続への期待や予想を 上回る日本の7-9月の国内総生産(GDP)速報値を手掛かりに反 発。日経平均株価は一時、日中ベースで5月24日以来となる高値を付け た。斎藤氏によると、この日の外国為替市場では「海外による日本株買 いに絡んだ円売りヘッジの話」が出ていたという。

ユーロ・円相場は1ユーロ=133円台後半から一時、2週間ぶりの 水準となる134円33銭まで円売りが進行。同時刻現在は134円14銭前後と なっている。

麻生太郎財務相はこの日の参議院財政金融委員会で、一方的な円安 や急激な円高にはシグナル送り、一方的な動きは止めるとの考えを示し た。

指名承認公聴会

14日に上院銀行委員会で開かれる指名承認公聴会の証言テキストが 事前に配布され、イエレン次期FRB議長は「潜在力を大きく下回る」 状態の米経済が力強さを増すまで、前例のない金融刺激策を維持すると 示唆した。公聴会は同日午前10時(日本時間15日午前零時)から行われ る。

証言テキストの内容が伝わったのは前日のニューヨーク市場終盤 で、米長期金利が一段と低下する中で、市場は当初ドル売りで反応し、 ドル・円は99円11銭まで値を切り下げた。

ユーロ・ドル相場も日本時間14日早朝にかけて7日以来の水準とな る1ユーロ=1.3498ドルまでドル安が進行。もっとも、その後はドル売 りも一服し、この日の東京市場では1.34ドル台後半でもみ合う展開とな った。

FXプライムの上田眞理人専務取締役は、米景気が日欧に先んじて 回復しているのは間違いなく、長期的には米経済の回復がより鮮明にな ることでドル買いのトレンドが見えてくると予想。一方、ユーロについ ては、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和も予想され、相対的なフ ァンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の比較から「買う材料は全く ない」と話した。

ECBのプラート理事はこの日、ブルームバーグ・テレビジョンの インタビューで、ECBは必要ならば数多くの措置を講じることが可能 であり、マイナス金利も政策手段の一つだと述べた。

--取材協力:、Masaki Kondo. Editors: 青木 勝, 崎浜秀磨

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