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イエレン氏、景気回復強まるまで債券購入維持と示唆-議会証言

米連邦準備制度理事会(FRB)の 次期議長に指名されたジャネット・イエレン氏は、「潜在力を大きく下 回る」状態の米経済が力強さを増すまで、前例のない金融刺激策を維持 すると示唆した。14日に上院銀行委員会で開かれる指名承認公聴会の証 言テキストが事前に配布された。

同氏は「力強い景気回復でFRBは最終的に、金融緩和策を縮小 し、資産購入などの非伝統的な政策手法への依存を低下させることが可 能になろう」と指摘。「現在の景気回復を支援することが金融政策をよ り正常なアプローチに戻す最も確実な方法だと確信している」と強調し た。

イエレン氏は大恐慌以来最悪のリセッション(景気後退)から米経 済が回復し始め4年余り経過した現在も7%超の失業率押し下げと景気 支援に向け、債券購入を活用する立場を明らかにした。

BNPパリバの米国担当エコノミスト、ローラ・ロスナー氏は「イ エレン氏のアプローチは責務をより迅速に果たすため当面は量的緩和を 続けようというものだ」と指摘。「責務を果たす約束をあらためて強調 している」と説明した。

イエレン氏は米失業率について「依然として高過ぎ、これは労働市 場と経済動向が潜在力を大きく下回っていることを反映している」と指 摘。インフレ率はFRBの目標である2%を引き続き下回って推移する との見通しを示した。また住宅市場は「危機を脱した」ようであり、自 動車業界が「素晴らしい復活」を果たしたと指摘した。

7カ月ぶり

イエレン氏は前例のない金融刺激策に関して、自身の見解を7カ月 ぶりに公の場で表明した。一部議員は刺激策を支持してきた同氏の姿勢 を理由に、指名承認に反対する意向を示している。指名承認公聴会はワ シントン時間14日午前10時(日本時間15日午前0時)に始まる。

イエレン氏は金融システムを安全で安定的にするための「重要な作 業が控えている」と説明。一部銀行が大き過ぎてつぶせないとの認識を 是正するため、資本・流動性ルールと「強力な監督」を支持する姿勢を 示唆した。ただ「新たな規則策定に際しては、FRBは引き続き中小金 融機関の独自の役割や貢献を考慮し、負担を制限すべきだ」と主張し た。

民主党12人と共和党10人で構成される上院銀行委でイエレン氏の指 名が承認されれば、上院本会議での採決へと進む。本会議での承認には 少なくとも60の賛成票が必要になる。

ティム・ジョンソン上院銀行委員長(民主、サウスダコタ州)は証 言テキストで、「初の女性FRB議長誕生を承認するための投票を楽し みにしている」と表明した。

同委の共和党議員のうち、マイク・クラポ議員(アイダホ州)ら4 人は2010年にイエレン氏の副議長就任の人事で反対票を投じた。クラポ 議員は先週のインタビューで、イエレン氏について引き続き懸念を抱い ていると述べたが、今回の採決での立場は明らかにしていない。同委で これまでにイエレン氏指名への反対を表明した民主党議員はいない。

原題:Yellen Says U.S. Economy Must Improve Before Fed Tapers QE (抜粋)

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