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NY外為:ドルが下落、イエレン氏が緩和維持の必要性を指摘

ニューヨーク外国為替市場ではドル 売りが優勢。ドル指数は3週間ぶりの大幅低下となった。米連邦準備制 度理事会(FRB)議長に指名されているジャネット・イエレン氏が金 融緩和の縮小前には景気改善が必要だとの見解を明らかにしたことが背 景にある。

ポンドは上昇。イングランド銀行(英中央銀行)が四半期物価報告 で失業率の改善時期を前倒ししたことが背景にある。ユーロは下落後に 戻す展開となった。欧州中央銀行(ECB)が早期に量的緩和に踏み切 ることはないとの思惑から、午前中の下げは行き過ぎとの見方が広がっ た。米株式相場は最高値を更新した。

プラクシス・トレーディングのチーフ・トレーダー兼アナリスト、 イラ・ハリス氏(シカゴ在勤)は「株式市場が緩和縮小を懸念していな いのに、為替市場が心配する必要はない」と話した。

ニューヨーク時間午後4時49分現在、主要10通貨に対するドル相場 を反映するブルームバーグ米ドル指数は前日比0.4%下げて1018.48 と、10月22日以来の大幅低下。前日は9月13日以来の高値とな る1025.01に上昇した。

ユーロは対ドルで0.3%上昇して1ユーロ=1.3482ドル。一時 は0.3%下げる場面もあった。円は対ドルで0.4%高の1ドル=99円24 銭。前日には一時99円80銭と、9月13日以来の安値を付けた。対ユーロ では1ユーロ=133円83銭。

イエレン氏

イエレンFRB副議長は米失業率について「依然として高過ぎ、こ れは労働市場と経済動向が潜在力を大きく下回っていることを反映して いる」と指摘。インフレ率はFRBの目標である2%を引き続き下回っ て推移するとの見通しを示した。14日の米上院銀行委員会での証言テキ ストが事前に配布された。

ブルームバーグが8日に32人のエコノミストを対象に行った調査で は、来年3月18、19日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)で 債券購入規模が現在の850億ドルから700億ドルに縮小されるとの見方 (予想中央値)が示された。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が発表した9月のユー ロ圏の鉱工業生産指数が0.5%低下したこともユーロ売りの材料となっ た。8月は1%上昇だった。

プラートECB理事

プラート欧州中央銀行(ECB)理事は米紙ウォールストリート・ ジャーナルとのインタビューで、中銀預金金利をマイナス圏に引き下げ るか、銀行から資産を買い取ることが可能だと発言した。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリ スト、オマー・エシナー氏(ワシントン在住)は「ECB当局者がユー ロ圏での量的緩和の可能性を示唆するのは近年では初めてだ」と指摘し た上で、「わたしは話半分に聞いている。そのようなシナリオの可能性 はまだ非常に低い」と語った。

原題:Dollar Falls as Yellen Says Economy Still Needs Fed’s Stimulus(抜粋)

--取材協力:大塚美佳、Candice Zachariahs、Masaki Kondo、Neal Armstrong、Andrea Wong、Joseph Ciolli. Editors: Kenneth Pringle, Greg Storey

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