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みずほ佐藤頭取:「処分甘いとの声は承知」-暴力団融資問題

国会は13日、衆院財務金融委員会で みずほ銀行の提携ローンを通じた暴力団融資問題を集中審議した。参考 人として出席した佐藤康博頭取は、自身を6カ月無報酬にするなどの行 内処分について「甘いという声があるのは承知している」との認識を表 明。謝罪した上で、あらためて辞任を否定した。

午前の審議で佐藤頭取は「ご迷惑をかけ深く心からおわび申し上げ る」と陳謝。自らの経営責任については「反社会的勢力の徹底的排除に 向け不退転の決意で取り組む」と強調した。問題放置の原因は「自行債 権としての認識が低かった」とし、提携先との反社情報共有や法令順守 体制の強化など、今後は改善策を実行していくと繰り返した。

公明党の竹内譲氏は取締役会などに問題が報告されていながら対応 しなかったのは善管注意義務違反に当たるのではないかと指摘。これに 対して佐藤氏は「心から反省している。対応策を実行し、社会的責任を 果たしていきたい」と述べるにとどめた。佐藤氏が出席していた複数回 の会議の資料に問題の記載があったことが分かっている。

みずほ銀の佐藤頭取はオリエントコーポレーションとの提携ローン 以外で契約後に反社と認定された取引があると明らかにしたが、件数や 金額は公表できないとし、問題取引は基本的に金融庁に報告していると 述べた。委員会には全国銀行協会の国部毅会長(三井住友銀行頭取)や 全国地方銀行協会の谷正明会長(福岡銀行頭取)らも出席した。

金融相「深い検証行うべきだった」

金融庁は9月27日、みずほ銀に対し、2年以上も問題を放置し行内 報告も担当役員止まりだったとして業務改善命令を出した。しかしその 後に当時の経営トップにも報告があったことが判明。金融庁は事実関係 を明らかにするよう異例の追加報告を命じた。同庁は11月5日から3メ ガバンクを対象に法令順守体制を含む一斉検査に着手している。

午後の審議では議員らが金融庁検査の甘さなどを追及。麻生太郎金 融担当相は事実と異なる報告に基づいて金融庁が業務改善命令を出した ことについて、「回答を鵜呑みにしたわけではなく、一定の範囲で裏付 けをしたが、結果として異なる事実が判明した。さらに深い検証を行う べきだったとの批判は真摯(しんし)に受け止める」と述べた。

また民主党の長妻昭議員が、問題融資が記載され取締役会などみず ほの計8回の会議に上げられていた資料が金融庁に提出されていたかど うか質したのに対し、麻生氏は「広い会場に積んであったことは事実」 と認めた。これに関連し長妻氏はさらに検証が必要として、金融庁の畑 中龍太郎長官の国会への出席を求めた。

--取材協力:油井望奈美. Editors: 平野和, 持田譲二

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