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世銀総裁:米緩和縮小で金利さらに上昇へ、新興国に悪影響も

世界銀行のキム総裁は12日、米金融 当局が月額850億ドル(約8兆5000億円)の債券買い入れプログラムの 縮小を開始すれば世界各地で金利が再び上昇し、新興国市場に悪影響を 及ぼす恐れがあるとの見解を示した。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が量的緩和縮小の 可能性に最初に言及した5月22日以後、世界の債券相場は下落、新興市 場国の株は大きく売られた。その後FRBが現行の金融政策の維持を決 めたことで、市場はある程度回復しているが、国際通貨基金(IMF) と世銀はトルコやインドネシアなど新興国に対し、米緩和縮小に備えて 経済を強化するよう促してきた。

キム総裁は記者団に対し、バーナンキ議長の最初の言及をきっかけ とした金利上昇について、「これまでに見られたのは全体の3分の1程 度だとわれわれは考えている」と説明。「これは実際に緩和縮小が行わ れれば金利がさらに上昇することを意味」し、「新興国経済に問題をも たらしかねない」と語った。

同総裁はまた、借り入れコストが上昇すれば途上国の発電所や高速 道路など大型インフラ投資の資金調達を困難にすると指摘。ブラジルと ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国の5カ国で今後5年間で約4 兆5000億ドルのインフラ資金が不足し、公的援助だけでは賄いきれない と述べた。

原題:World Bank’s Kim Sees More Global Impact From Fed Tapering (1)(抜粋)

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