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債券先物は続落、長期や超長期債に売り圧力-日銀オペの影響は限定的

債券先物相場は続落。米国の長期金 利が約2カ月ぶり水準に上昇したことや20年債入札の接近で長期や超長 期ゾーンに売り圧力が掛かった。一方、日本銀行が実施した長期国債買 い入れオペの影響は限定的だった。

東京先物市場で中心限月の12月物は前日比1銭高の144円96銭で開 始し、直後に144円98銭に上昇。その後は水準を切り下げ、144円88銭ま で下落した。午前の取引終了にかけて一時プラスに転じたが、午後1時 すぎから再び下げ、結局は5銭安の144円90銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の331回債利回 りは横ばいの0.60%で始まり、午前は同水準で推移。午後2時前に は0.5ベーシスポイント(bp)高い0.605%と7日以来の高水準を付け た。20年物の146回債利回りは0.5bp高い1.48%、30年物の40回債利回り は0.5bp高い1.625%と、ともに7日以来の水準に上昇した。

みずほ証券の早乙女輝美シニア債券ストラテジストは、金利低下傾 向が海外金利を含めて収まってきているとした上で、「今の相場を動か すとすれば一番近いところでは19日の20年債入札ではないか」と指摘。 「金利水準が低下してきていることで超長期ゾーンの入札には警戒感が 高まりやすい。それに向けて長期、超長期ゾーンには多少調整ムードが 漂う場合もある」と語った。

日銀が午前の金融調節で実施した長期国債買い入れオペ(総額6000 億円)の結果によると、残存期間「5年超10年以下」の応札倍率は2.64 倍と前回より上昇した。一方、「10年超」は2.62倍と前回から低下し た。早乙女氏は、オペ結果について「実勢通りと言っていいのではない か」とし、大きな材料になっていないと言う。

あす5年債入札

12日の米国債相場は下落。米10年債利回りは前営業日に比べて3bp 上昇の2.78%程度。一時は2.79%と9月18日以来の高水準を付けた。米 国経済に明るい兆しがみられ、米金融当局が資産購入を縮小するとの見 方が強まった。

大和証券の山本徹チーフストラテジストは、米量的緩和の縮小に対 する見通しが為替や米長期金利の上昇に影響しており、ドル高・円安や 株高のリスクオンに傾けば金利上昇圧力が高まると指摘。「今月は超長 期債の供給が多く、水準的に20年債利回りの1.5%割れを買い進みづら いことも相場の上値を重くしている」と話した。

ドル・円相場は前日の海外市場で一時、1ドル=99円80銭と約2カ 月ぶりの高値まで上昇し、100円の大台に接近。この日の東京市場で は99円台半ばでドルが底堅く推移した。13日の東京株式相場は週初から の急激な上昇の反動で、3営業日ぶりに小幅反落した。

財務省はあす14日午前、5年利付国債(11月発行)の価格競争入札 を実施する。発行額は2兆7000億円程度。前回入札された5年物の115 回債利回りは横ばいの0.205%で取引されており、表面利率(クーポ ン)は前回債と同じ0.2%となる見込み。

今回の5年債入札について、大和証券の小野木啓子シニアJGBス トラテジストは「無難、場合によってはややしっかりの入札運びになる 可能性がある」と予想している。

--取材協力:船曳三郎 Editors: 崎浜秀磨, 青木 勝

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