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米国債:10年債上昇、高利回りに投資妙味-イエレン氏に注目

13日の米国債相場は上昇。約8週間 ぶりの高利回りが10年債の投資妙味を高めた。次期米連邦準備制度理事 会(FRB)議長に指名されているイエレン副議長が金融刺激策の縮小 前に経済の改善が必要だとの見解を明らかにした。

利回りは3日ぶりに低下。午後に実施された10年債入札(240億ド ル)の需要は拡大した。イエレン氏は14日の上院銀行委員会で指名承認 公聴会に臨むが、同委員会での証言テキストが事前に配布された。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は「証 言原稿の内容から同氏のスタンスが示唆された」と述べ、「政策金利は より長期にわたって低水準で据え置かれ、償還期限の短い国債を支える だろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.70%。同年債(表面利率2.5%、2023年8月 償還)価格は5/8上げて98 9/32。利回りは前日に一時、2.79%と、9 月18日以来の最高に達した。

イエレン氏の発言

イエレン氏は「力強い景気回復でFRBは最終的に、金融緩和策を 縮小し、資産購入などの非伝統的な政策手法への依存を低下させること が可能になろう」と指摘。「現在の景気回復を支援することが金融政策 をより正常なアプローチに戻す最も確実な方法だと確信している」と強 調した。

10年債の入札の結果によると、最高落札利回りは2.75%。入札直前 の市場予想は2.756%だった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.7 倍、9月は2.58倍だった。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める比率は47.7% だった。過去10回の入札の平均は38.7%。プライマリーディーラー以外 の直接入札者の落札全体に占める比率は18.6%。過去10回の平均 は20.9%となっている。

財務省は前日に3年債(300億ドル)の入札を実施。14日に30年債 (160億ドル)を予定している。

利回り格差

3年債と10年債の利回り格差は3bp縮小して2.12ポイント。前日 は一時2.18ポイントと、2011年8月以来で最大の幅に拡大した。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値によると、10 年債利回りは年末までに2.77%に上昇する。

ブルームバーグ・ニュースが11月8日にまとめた調査の中央値によ ると、月間850億ドルの資産購入ペースは来年3月18-19日の米連邦公 開市場委員会(FOMC)で同700億ドルに縮小されるとみられてい る。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のビル・グロース氏は「市場はカジノに似てきた」とツイッターに投稿 し、「投資家はギャンブルをしていると言えよう。割の良いゲームもあ れば、そうでないのもある。償還期限の短い債券がベストだ」と続け た。

原題:Treasuries Rise as Yields at 2-Month Highs Lure Buyers on Fed(抜粋)

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