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米国株:反落、企業決算や景気改善受け緩和縮小の見方強まる

米株式相場は反落。ダウ工業株30種 平均は過去最高値から下げた。企業決算や景気改善の兆候を受けて、金 融当局が12月に刺激策を縮小するとの観測が強まった。

電力のNRGエナジーが安い。同社は2013年の調整後ベースでの利 益目標を引き下げた。メディアのニューズ・コープも下落。減収決算が 嫌気された。一方、衛星テレビのディッシュ・ネットワークは上昇。決 算で利益が予想を上回った。

S&P500種株価指数は前日比0.2%安の1767.69。ダウ工業株30種 平均は32.43ドル(0.2%)下げて15750.67ドル。

米ウェルズ・キャピタル・マネジメントの最高投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は「8日発表の雇用統計。これを受け、 市場では12月に縮小があるかもしれないとの見方に変化した。またその 後も金融当局者から12月縮小の可能性が排除されていないことを示唆す る発言が増えている」とし、「昨夜にはフィッシャー総裁、きょうはロ ックハート総裁からそうした発言があった。ロックハート総裁のきょう の発言はひどく驚くような内容ではないが、12月縮小に向けたモメンタ ムを強めるものだ」と続けた。

緩和縮小議論

アトランタ連銀のロックハート総裁はブルームバーグラジオのイン タビューで、「12月の会合で、ある程度の購入縮小議論が行われる可能 性は十分にある」と述べた。またダラス連銀のフィッシャー総裁はメル ボルンでの講演で、現行の米金融緩和策のリスクは日ごとに高まってい るとの認識を示した。

エコノミストらは、連邦公開市場委員会(FOMC)が資産購入の 縮小決定を3月18-19日の会合まで遅らせると予想している。ブルーム バーグが8日、エコノミスト32人を対象に実施した調査の中央値によれ ば、同会合でFOMCは購入規模を700億ドルに減らす見通しだ。次回 のFOMC会合は12月17-18日。

米上院銀行委員会は14日にイエレン次期連邦準備制度理事会 (FRB)議長の指名承認公聴会を開く。ここで金融当局の考え方が市 場に示される可能性がある。

当局の緩和策を受け、S&P500種は2009年3月の安値から160%余 り上昇している。今年に入ってからは24%上げ、このままいけば年間上 昇率はここ10年で最大となる。またブルームバーグのデータによれば、 同指数の株価収益率(PER、予想ベース)は16倍と、5年間の平均 (14倍)を上回っている。

好調な決算シーズン

S&P500種の構成銘柄では13社程度がこの日決算を発表した。同 指数の構成銘柄でこれまでに四半期決算を発表した450社のうち74%で 利益がアナリスト予想を上回った。

フィラデルフィア・トラストの最高投資責任者(CIO)、リチャ ード・シーシェル氏は「好調な決算シーズンだった。株式相場にプラス となったのは間違いない」と述べた。

S&P500種の業種別10指数ではこの日6指数が下落。公益や金融 の下げが特に目立った。

NRGは3.5%安の27.06ドルと、2カ月ぶり安値。同社は13年通期 の調整後利益のレンジの上限を引き下げたほか、14年の目標を下方修正 した。

ニューズ・コープは1.6%下げて17.15ドル。同社の7-9月(第1 四半期)決算は2.8%の減収となった。印刷媒体広告の需要縮小が響い た。

ディッシュは6%高の50.35ドルと、2000年5月以来の高値となっ た。

原題:U.S. Stocks Drop as Improving Economy, Earnings Fuel Taper Bets(抜粋)

--取材協力:Alexis Xydias. Editors: Jeremy Herron, Jeff Sutherland

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