コンテンツにスキップする

小泉元首相:「原発ゼロ」決断を安倍首相に促す-再稼働も否定的

小泉純一郎元首相は12日、日本のエ ネルギー政策について都内の日本記者クラブで講演し、「原子力発電ゼ ロ」を決断するように安倍晋三首相に促した。原発の活用を否定してい ない安倍政権に対して政策の方向転換を求めた形だ。

小泉元首相は「野党は全部、原発ゼロに賛成だ。反対なのは自民党 だけだ」と指摘。そのうえで「ここでもし、安倍首相が原発ゼロにすべ き、自然を資源にする国家を作ろうと方針を決めれば反対派はもう反対 できない。たてつく議員はほんの一握りだ」と決断を求めた。

質疑では「原発ゼロ」の時期について触れて「私は即ゼロの方がい いと思う。再稼働すればまた核のゴミが増えていくだけだ」と原発再稼 働にも否定的な考えを示した。安倍首相は2001年から約5年半続いた小 泉政権で自民党幹事長や官房長官などの要職を歴任。安倍首相の政治的 な「師匠」に当たる小泉氏について野党は、「脱原発」を安倍首相に迫 る政治的な材料に使っている。

中央大学のスティーブン・リード教授は、問題は小泉氏が自民党以 外の勢力と共闘するかどうかで安倍首相にとって最も危険なのは自民党 の団結が崩れることだ、と指摘した。野党民主党は5つの重点政策の1 つに「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を 投入」を位置づけている。

野党みんなの党の渡辺喜美代表は衆院本会議の代表質問で、これま での小泉氏の脱原発発言について「極めてまっとうなご見解。小泉元首 相は『総理大臣が決断すればできる』とおっしゃっている」と指摘。社 民党の吉田忠智党首はすでに小泉氏と会談した。

自民党

中長期的なエネルギー政策について与党自民党は、「遅くとも10年 以内には将来にわたって持続可能な『電源構成のベストミックス』を確 立」と指摘するとの方針を示している。

菅義偉官房長官は12日午前の閣議後会見で、政府のエネルギー政策 について「安定供給と低廉化、そこは政府としての責任でしっかりやっ ていくことが必要だ。そしてエネルギー全体として原発をできるだけ少 なくしていこうというのが政府の方針であり、そこは全く変わらない」 と説明している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE