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日本株続伸、先物買いと円安で全業種高い-2カ月ぶり上昇率

東京株式相場は続伸し、日経平均株 価は2カ月ぶりの上昇率となった。倉庫や保険、不動産、銀行など内需 関連を中心に東証1部33業種は全て高い。為替の円安推移が経済全体に 対する楽観的な見方につながり、先物主導で徐々に上げ幅を広げた。

TOPIXの終値は前日比19.76ポイント(1.7%)高の1205.41、 日経平均株価は318円84銭(2.2%)高の1万4588円68銭。両指数ともき ょうの高値で引け、TOPIXの終値での1200乗せは今月初。日経平均 の上昇率は9月9日(2.5%)以来、2カ月ぶりの大きさだった。

明治安田アセットマネジメントの小泉治執行役員は、米国で8日に 発表された雇用統計の内容が良好だったことをきっかけに、「量的緩和 第3弾(QE3)の縮小時期が前倒しされるとの観測が広がり始めてい る」と指摘。日米金利差の拡大を背景に、円安・ドル高が進みやすくな っており、「日本株を買い戻す動きにつながった」と見ていた。

この日の日本株はTOPIX、日経平均とも小高く始まった後、午 前10時前ごろから徐々に上げ幅を広げた。午後も高値圏で推移し、終了 間際に一段高。香港のバンテージ・キャピタル・マーケッツのエクイテ ィ・デリバティブ・ヘッド、スチュアート・ビーヴィス氏は「クライア ントから強気な買いがどんどん増えてきている。理由は、円安ストーリ ーに続き、企業決算も結構いいことだ」と話している。

松井証券の窪田朋一郎マーケットアナリストによると、「米国株高 の流れや円安を支援材料に、株価指数先物が買われ、現物の株価押し上 げにつながった」と言う。また、きのう軟調だった東証マザーズ指数な ど新興市場が、「全般的に落ち着きを取り戻したこともプラス要因」と していた。

9月20日以来の円安水準

11日の米国株は、ダウ工業株30種平均が21.32ドル(0.1%)高 の15783.10ドルと、小幅ながら連日で最高値を更新。この日はベテラン ズ・デーの祝日で、米国債市場は休場だった。きょうのドル・円相場 は、早朝は1ドル=99円10銭台と、99円ちょうど近辺だった前日の東京 株式市場終了時からやや円安だったが、株式先物と歩調を合わせ、10時 前ごろから円売り・ドル買いが活発化。日本株の午前終了間際には99 円59銭と、9月20日以来の円安水準に振れた。

東証1部33業種の値上がり率上位はその他金融、倉庫・運輸、保 険、不動産、金属製品、情報・通信、銀行、鉱業など。倉庫では、上期 純利益が従来計画を上回り、今3月期見通しも11%上方修正した上組が 急伸。前日に、今期の営業利益計画を従来比12%上方修正した電通も高 い。売買代金上位ではソフトバンク、トヨタ自動車、三井住友フィナン シャルグループ、ホンダ、KDDI、日立製作所、ソニー、ファースト リテイリング、東京電力、野村ホールディングス、アイフルなども上げ た。

一方、午後1時半に2014年3月期の営業利益計画を310億円から180 億円に減額すると発表した鹿島が急落。午後2時に今期の営業利益計画 を440億円から400億円に減額した大成建設も安い。今期業績計画の下方 修正を受け、みずほ証券が投資判断を下げた太陽誘電は急落した。松井 証の窪田氏は、業績関連などの材料で「選別物色され、個別株の濃淡は 鮮明」と話した。

東証1部の売買高は25億7541万株、売買代金は2兆1049億円、上昇 銘柄数は1477、下落210。国内新興市場では、ジャスダック指数が1.2% 高の92.50、マザーズ指数は3.1%高の830.14と反発。

--取材協力:Anna Kitanaka. Editor: 院去信太郎

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