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新型スカイラインが第一弾、高級車インフィニティの国内展開で

日産自動車は海外でのみ展開してき た高級ブランド「インフィニティ」を、国内にも投入する。国内の第一 弾はハイブリッド版の新型「スカイライン」となる。インフィニティは ドイツなどの高級車に挑むため、1989年に米国で販売を開始した。

新型スカイラインの発売は2014年2月末の予定。月販計画は200 台。スカイラインは57年発売の初代から正統派セダンという基本方針を 堅持している。13代目となる新型車は、価格が449万6100円からとな る。高級輸入車、BMWの3シリーズやメルセデス・ベンツのCクラス は国内で、それぞれ約450万円、約400万円から。

国内投入する新型スカイラインを、日産が海外市場で展開している 高級ブランドに取り込むのは、インフィニティの販売拡大を目指すカル ロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)の方針の一環だ。中期経営計画 で、インフィニティは16年ごろまでに約50万台へ販売拡大を狙う。

日産は01年に投入の11代目のスカイラインから、海外でインフィニ ティ・ブランドとして販売してきた。国内でもインフィニティ・ブラン ドとなる新型スカイラインは引き続き日産販売網で取り扱い、伝統ある 車名は継続していく。

初代のスカイラインやグロリアは旧プリンス自動車が発売し、66年 に合併した日産がこれらを引き継いだ。天皇陛下の御料車は06年にトヨ タ自動車のセンチュリーロイヤルに交代するまで、67年からニッサンプ リンスロイヤルだった。

チーフ・プランニング・オフィサーのアンディ・パーマー氏は、ス カイラインをインフィニティブランドに取り込むことについて、新ブラ ンドを持ち込もうとしているのではなく、「当時のプリンス自動車の血 統を引き継いでインフィニティと融合させようとしている」と語った。

思い出に残る車

ライバル、トヨタの豊田章男社長は11年の東京モーターショーのト ークショーで、思い出に残る車の一つとして「日産・スカイライン」を 挙げている。

経営コンサルタントでビジネス・ブレークスルー代表取締役の大前 研一氏は「今、スカイラインを購入している人は、若いころには買えな かった、あのスカイラインを今なら買えるという中高齢の男性で、それ がインフィニティブランドになってしまったらまったく意味がない」と 指摘した上で、このターゲット層を逃してまでインフィニティでカバー できるのかと疑問を呈した。

日産が新型スカイラインで狙うのは、外資系企業のマネジャークラ ス、40代前半の男性で、信念を持って行動し、生き方に哲学を持ってい る顧客層としている。

日産株の12日午前の終値は前日比0.9%高の905円。年初来では12% の上昇となっている。

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