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米国債:10年債利回りが一時8週ぶり高水準、緩和縮小観測で

12日の米国債市場では10年債利回り が8週ぶりの高水準に上昇した。米国経済に明るい兆しがみられ、米金 融当局が資産購入を縮小するとの見方は強まっている。

アトランタ連銀のロックハート総裁は「12月の会合で、ある程度の 購入縮小議論が行われる可能性は十分にある」と述べた。ブルームバー グとEFFASがまとめたデータによると、償還期限が10年かそれ以上 の国債は年初から11%下落し、ソブリン債144指数の中で最悪のパフォ ーマンスとなってる。米財務省による3年債入札(300億ドル)実施後 も米国債は軟調に推移した。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は、「今回の入札で、買い手は現れるが問題は適正価格で あることをあらためて思い知らされた」と述べ、「すべては金融当局次 第だ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時1分現在、10年債利回りは前営業日比3ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の2.77%。同年債(表面利率2.5%、2023年 8月償還)価格は1/4下げて97 22/32。利回りは一時、2.79%と9月18 日以来の高い水準をつけた。

RSI指数

ブルームバーグのデータによれば、10年債利回りの相対力指数( RSI、期間14日)は63。11月7日は48.5だった。同指数は翌8日 に61.3に急伸した。8日に発表された10月の米雇用統計で市場予想を上 回る雇用増が示されたことが影響した。RSIは30を下回るか70を上回 ると、方向感の変化を示唆するといわれる。

既発3年債利回りは4bp上昇して0.62%。前月の3年債入札時の 最高落札利回りは0.71%だった。

この日の3年債入札の結果によると、最高落札利回りは0.644%。 入札直前の市場予想は0.651%だった。投資家の需要を測る指標の応札 倍率は3.46倍、過去10回の平均値は3.32倍だった。

コーリ氏は「応札倍率は米国債にとって非常に良好な結果だった」 と述べた。

ブルームバーグがまとめた財務省のデータによると、年初から実施 された入札の規模はこれまでに計1兆8150億ドルで応札倍率は平均 で2.88倍。2012年は2兆1530億ドルの入札規模に対して、応札倍率 が3.15倍と過去最高だった。

間接入札者の比率

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める比率は33.3% だった。過去10回の入札の平均は29.4%。プライマリーディーラー以外 の直接入札者の落札全体に占める比率は19.4%。過去10回の平均 は18.3%となっている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、 3年債のリターンは年初からプラス0.2%。米国債全体では2.7%のマイ ナスとなっている。昨年の3年債リターンは0.6%のプラス、米国債全 体では2.2%のプラスだった。

米国債は13日に10年債(240億ドル)、14日に30年債(160億ドル) の入札を実施する。

ミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁は、少なくとも失業率 が5.5%を下回り、1-2年先のインフレ期待値が2.5%を下回るまでは 低金利を支持すると述べた。

ブルームバーグがまとめたフェデラルファンド(FF)金利先物動 向によると、当局が2014年12月までFF金利を据え置く確率は82%と、 1カ月前の74%から上昇した。

原題:Treasury Yields Climb to Eight-Week High Amid Fed Tapering Views(抜粋)

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