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NY外為:ユーロが上昇、下げ過ぎ感で-新興国通貨は下落

11日のニューヨーク外国為替市場で はユーロが対ドルで3営業日ぶりに上昇。約2カ月ぶり安値をつけた先 週の下げは行き過ぎだったとの見方が広がった。

フィリピンを襲った台風の影響や米緩和策縮小の可能性に対するト レーダーの見方を背景に、新興市場国通貨は下落した。先週は10月の米 雇用統計が予想を上回る雇用増を示したほか、欧州中央銀行(ECB) が市場予想に反して利下げに踏み切ったことが材料となり、ユーロは売 られた。ブラジル・レアルはこの日、2カ月ぶり安値まで下げた。財政 赤字が格下げにつながる恐れがあるとの懸念が売り材料。

ミラー・タバクの主任経済ストラテジスト、アンドリュー・ウィル キンソン氏は「今のところユーロの下げは非常に限定的だ」と述べ、 「ECBが追加利下げを決定する可能性は極めて低く、全般的にリスク 志向があると見られている時にはこれがユーロの支援材料になるだろ う」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.3%上昇して 1ユーロ=1.3407ドル。対円では0.4%上昇して1ユーロ=132円94銭。 ドルは対円で0.1%高の1ドル=99円16銭。ブルームバーグ米ドル指数 はほぼ変わらずの1020.88。

フィリピン・ペソが下落

フィリピン・ペソは対ドルで1カ月ぶりの大幅安。同国を襲った超 大型台風により建物が倒壊、洪水による死者は最大1万人に上るともみ られている。ペソは対ドルで0.9%安の1ドル=43.585ペソ。

ブラジル・レアルは10月31日以降に4.1%下落。この時発表された 同国の財政赤字の対GDP(国内総生産)比はここ4年近くで最大だっ た。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のマネジン グディレクター、レジナ・ヌネス氏は先週、財政が一段と悪化した場合 にはブラジルを格下げする可能性があると指摘した。レアルは対ドル で0.8%下落。

BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の均 等加重の通貨バスケットは対ドルで115.98と、9月10日以来の水準に下 げた。

ブルームバーグ・ニュースが11月8日にエコノミスト32人を対象に まとめた調査の中央値によると、月間850億ドルの資産購入ペースは来 年3月18-19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で同700億ドルに 縮小されるとみられている。これはエコノミスト40人を対象にした10 月17-18日時点の予想(中央値)と同じだった。

外為オプションの店頭取引

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、この日の外為オプションの店頭取引は450億ドルと、前週末の570 億ドルから縮小した。対円でのドルのオプション出来高は200億ドル で、シェアは45%と最大だった。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、ユーロは年初から5.8%上 昇。先進10カ国・地域通貨の中で最高のパフォーマンスとなっている。 円は10%下落、ドルは3.9%上昇している。

原題:Euro Strengthens Versus Major Peers as Emerging Currencies Drop(抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin. Editors: Kenneth Pringle, Dave Liedtka

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