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再び「通貨戦争」の様相-ECBやチェコ、NZが相場押し下げ

世界の通貨戦争が再び激しさを増し つつある。

欧州中央銀行(ECB)は7日、主要政策金利の引き下げに踏み切 った。市場関係者の間からは通貨ユーロが2011年以来の高値を付けたこ とで、その上昇を抑制する狙いもあったとの見方が示された。チェコ中 銀は通貨コルナ相場押し下げのため、11年ぶりに外為市場でコルナ売り 介入したことを同日明らかにした。ニュージーランド(NZ)準備銀行 (中銀)はNZドルの価値を下落させるため利上げを先送りする可能性 に言及。オーストラリア準備銀行(中銀)は豪ドルが「不快なほど高 い」との認識を示した。

米メルク・インベストメンツの創業者、アクセル・メルク氏は8日 の電話インタビューで、「これらの国々が自国の通貨価値を低い水準に 維持しているのは本当に懸念すべきことだ」と指摘。ドラギECB総裁 は「今年一貫して口先介入によりユーロ押し下げを図ってきている」と 述べた。

ブラジルのマンテガ財務相は10年、各国中銀が競うように通貨価値 の押し下げを図ったことを「通貨戦争」と呼んだ。バンク・オブ・ニュ ーヨーク・メロン(BNYメロン)の為替ストラテジスト、ニール・メ ロー氏(ロンドン在勤)は8日の電話取材に対して、「通貨戦争の新時 代を迎えている」と述べた。

ECBが利下げを決めた7日にユーロは一時、対ドルで1.6%安 と、約2年ぶりの大幅下落を記録。先週末は1ユーロ=1.3367ドルで引 けた。

原題:Race to Bottom Resumes as Central Bankers Ease Anew: Currencies(抜粋)

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